ベイビィ・フェイスは生まれない�� ページ13
「〜〜〜っ、触らないでくださいッッ」
ドルチェが反発する磁石のように勢いよく離れようとする。
「ひゃ…」
急に動いたものだから、ドルチェは酒酔いの身体をコントロールし損ねたのだと思う。
足がもつれ、大きくよろけるドルチェに、
「君に触ってもイイかい？」と尋ねてみる。
「ダ、ダメ！ ぇえ？ あっ、助け……っ」
混乱のままどうにか返答しようとして、結局は濡れた床に足を滑らせ尻持ちをついてしまった。
「……痛」
すらりと長い両脚を横へ投げ出して座り込み、強打した肌をさすっている。
そんなドルチェのしなやかな曲線がまるで人魚みたいだとメローネは思う。
絵本で見たことがある海の精霊に、
「君、お酒をやってるな。麻薬はやってるかい？
やってるならもっと君は最高にディ・モールト(非常に) “贅沢” な母体なんだがなああ」
と手を差し出す。
「……一つ “贅沢” を注文させてもらうなら、ピンチの時は僕がズッこける前に助けてもらえるとディ・モールト(非常に) 有難いよ、メローネ」
メローネの口癖を真似てドルチェが苦く笑う。
歌うような抑揚が耳に心地良い。良い声色だ。
「ああ、次からそうしよう」
ドルチェを引き上げ、ふわふわと重心の頼りない身体を支えてやる。
もちろんヘンな所は触っていない。
打った尻を「大丈夫か？」とボディチェックしようものなら再びズッこけかねない。
メローネが何もしてこないと感じとったドルチェの唇から、ホッとため息が溢れた。
◆
──暗殺チームのアジトで一晩過ごしたものの、結局ソルベとジェラートに会うことはできなかった。
『おかしいな……ソルベが今まで分け前の話を蹴ったことは一度もなかった筈だ』
『メローネの言う通り、確かに妙な話だぜ。あいつは金にがめついのによォ〜〜〜〜』
ギアッチョの額に冷や汗が浮かんだ。
ずん、と心臓を重く打たれたような、嫌な緊張感がメンバー間に走る。
ドルチェはその緊張感の正体を敢えて口にする。
『何かトラブルに巻き込まれてる可能性はありませんか？ それもかなり危険な』
『……足取りを探ってみるか』
プロシュートが腰を上げたのでドルチェはすかさず『一緒に行かせてください』と捜索を志願した。
【ソルベとジェラートを救出せよ】 VSチョコラータ�、�←ベイビィ・フェイスは生まれない��
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ニムエ(プロフ) - 一番初めから一気読みさせていただきましたぁ!主人公メチャクチャ応援したくなります!ソルジェラもかっこよくて最高でした! (2021年5月5日 20時) (
レス) id: 5b9077ec1a (このIDを非表示/違反報告)
53(プロフ) - アホ毛50%さん» わっわっわっ！！！ わーvV そんな風に言っていただけて発狂モノで喜んでます(やったー！) ありがとうございます。お互いジョジョライフを是非ぜひ楽しみましょう♪(手をぐりぐり引っ張りたい*笑) (2019年2月2日 21時) (レス) id: 48147682c8 (このIDを非表示/違反報告)
アホ毛50%(プロフ) - ジョジョハマりたてで二次創作躊躇してたんですが気が狂うほど面白くて喜んで手を出そうと思います！ありがとうございます！ (2019年2月2日 18時) (レス) id: 6206c06dc9 (このIDを非表示/違反報告)
53(プロフ) - 詩音さん» 兄貴っっ素敵ですよね！ それぞれに推しなソルジェラ像があるかと思いますので気に入っていただけるかドキドキですが……これからもどうか読んでやってください*＊ (2019年1月18日 20時) (レス) id: d514848c03 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - んん…兄貴かっこええ…ソルジェラがいっぱい出てくるのめっちゃ嬉しいです！応援してます！ (2019年1月17日 23時) (レス) id: 4d48f161fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：53 | 作成日時：2019年1月4日 16時
