神楽の姉の愛されすぎる件について (ページ22)

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第22話ページ22

2人で夜の街を傘をさしながら歩く。隣の神楽の目はいつにも増して、キラキラと輝いていてそれ見た私も何だか幸せな気分になってくる。楽しそうにスキップしていた神楽の足が止まった。私は神楽から視線を外し神楽が見ているところを見ると、フードをかぶった男の人がいた。

A「このフードは…！？
神楽、銀ちゃんとか呼んできてヨ」
神楽「？りょ、了解アル！」

とりあえず神楽を万事屋の方向に走らせ、逃がす。私は神楽から目の前の男に視線を戻した。

？？「お前みたいな逸材が欲しいんだ」
A「また来たアルカ、馬鹿兄貴」

私はそのフードの男を睨みつけた。この声は確実に私の馬鹿兄貴だ。近くを見渡したが、今回は一人で来たらしい。それでも、私は全身を奮い立たせねばならなかった。

？？「へー、分かっちゃうんだ
A」

その男は素早くフードをとると、貼り付けたような笑みを浮かべてこちらに歩いてくる。私はそれを見ながらゆっくり２、３歩後ずさる。

神威「久しぶりだネ、A」
A「会いたくもないヨ、
お前みたいなやつ」

私は神威の一言を吐き捨てるようにそう言った。神威は「連れないなぁ」と言いながらも貼り付けた笑みを絶やさない。私は無言で神威を睨みつける。

神威「春雨にはAが
必要なんだ」