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帰りたーい。帰りたーい。
帰ったら愛すべきネットと猫と家族がいるよー。なのに帰れないよー。
あー。帰りたーい。帰れなーい。
……うっわ。
私って本当にダメだね。何やってんだか。
今は掃除中。ベランダを綺麗にしている。
他の同じ掃除の班の子は窓拭きをしている。
ちなみに、掃除の班の人数は五人。
窓拭き、ベランダの掃除に一班。窓拭きは四人でベランダ一人。
窓拭きは仲良し四人組。ベランダはその他の私。
つまりぼっち。今更嘆く気にもなれない。
でもまぁ、ベランダは楽だし、良いけどね。
「あ、部活今日休みだわ」
「え何それずるい」
「いいなあ。私今日校庭どのくらい走るんだろ」
「あんたはいつもと同じでしょ。たった五周」
「五周でも辛いんですーぅ!」
「それな!」
「賛同すんなよ」
うっさいな。
「まぁ、バスケ部に比べたらマシだもんね？」
「そうそう。私達みたいなテニス部よりもバスケ部の方が大変だもんね〜」
うっさい。
「そうそう。大変なの。だから私は掃除サボる」
「えぇ!?サボるの!?」
「いいじゃん。先生今いないし」
うっせぇ。
「あーだるいだるい。……あ、Aちゃん、そこゴミ落ちてるよー」
「…え!?……あっ、うん…」
急に話しかけこないでよ。
びっくりしたあ。
ってかいちいち指摘してくんなよ。サボりの分際で。
私は落ちているゴミを小さなベランダ用のホウキではく。
そして、ゴミを集める。
ちりとり持って来ないと……。
私はベランダを出て教室に入る。
皆喋りながら掃除している。
民度低いな。
掃除用ロッカーからちりとりホウキとちりとりを出してまたベランダに行く。
そして、ゴミを集めたところに行き、ゴミをちりとりホウキとちりとりで回収し、また教室に戻りゴミ箱に捨てる。
その間、わずか一分。めんどくさがり屋の私にしたらまだ速い方。
いつもは大体、皆につっこんだり、心の中で罵倒しているからちょっと遅くなる。
「……おー、皆しゃべってんなよー」
先生が声を張り上げて言う。
すると、喋っていたカス共が黙って掃除をちゃんとし始める。
いつもこうだ。
先生が居なくなるとサボり、居ると掃除をする。
ちゃんとやってるのはごく数人。
その数人に私は入ってる………と思いたい。
教室からベランダに戻るとあのサボり野郎はまだサボっていた。
爪をいじくって遊んでいる。
そのまま爪を剥がせばいいのに。
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作者名：ムクロねこ | 作成日時：2015年7月6日 0時
