【カ○○○】身代わり少女と緑の青少年【○○○】

act７〜過去編3〜 ページ9

カノ「Aッ、ただいまー！」



いつもと同じ様に笑っている修哉





俺達はもう君と居ることができないの？





A「ッ...し、修、哉...」


声が震える





いつもみたいに喋りたいのに



`









俺の口は正常に動くことを拒否した


カノ「...！A、それ...！」

A「！！！」



しまった




俺の手にあるのは、修哉の薬





.







上手く言い訳しなきゃいけないのに



言い訳が一つも浮かんでこない





A「あ、あの、これは...」


俺がしどろもどろになっていると、修哉が
ニッコリ笑って言った



カノ「あはは、ばれちゃったね！...うん、僕さ、ガンなんだ」





.






『ガンなんだ』





.





それは、俺が一番聞きたくなかった言葉で





いつもならきっと怒っているであろう、
「驚いた？ふふ、僕のイタズラ大成功だね！」



なんていうニヤニヤした顔の方がよっぽど良くて




.








『もう、治んないんだって』





.






淋し気に微笑む彼の顔と





淡々と告げられる残酷な現実が






.









『嘘じゃないぞ』と俺に囁いていた






あぁ、神様どうして？







.









貴方は俺から








.









どれだけ大切な人々を奪えば気が済むのですか




*

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