act35 ページ37
A「ふぅ、読み終わった. . . 。二巻どこだ?」
アザミに借りた本を読み終えて、フゥーっと伸びをする
アザミは朝早くに何処かへ行ってしまった
.
こういうことは良くあるため、そんな時は俺は一人で本を読むことが多い
アザ「A、すまないな。本でも読んでたのか?」
A「ん?ああ。これ面白いよなー」
アザ「フフフ、そうだな。. . . もうそろそろ昼か。何が食べたい?」
A「えっとー、スパゲッティ!」
アザ「またか?仕方が無い奴だな. . . 」
A「また?そんなに頼んだっけ〜?」
アザ「やれやれ全__. . . !!」
A「アザミ?なんかあったか?」
いきなり驚いたように後ずさるアザミ
どうしたんだ?
アザミは無言で俺の後ろを指差す
A「なんだよ?
__!?」
過去に二回、見たことのある真っ黒な扉
カゲロウのように揺らめきながら、段々大きくなる
アザ「A__. . .
下がってろ」
アザミは何か思い当たる節があるような顔で、俺の前に進み出た
A「まさ、か. . . ?」
メカクシ団が?
でもどうやって、君達がここに来るっていうんだ__. . .
扉から最初に出てきたのは、見慣れた緑のつなぎ
.
世界で一番会いたかった、世界で一番大好きな人
A「. . . っ」
どうしよう
体が震える
セト「A. . . !」
アジトで聞いた時より少し低くなったように感じる幸助の声
A「こ、幸、助. . . ?」
アザミの後ろで小さく呟いた
顔が見れない
どんな表情してるのか、見るのが怖い
セト「A. . . 」
A「. . . く、来るな. . . !『盗む』. . . !」
口から飛び出すのは、二年前みたいなひどい言葉
情けなく震える手で、アザミの服をギュッと掴む
アザ「. . . 」
セト「えと. . .
アザミさん、っすよね?
____. . . Aと、2人で話したいっす。
良いすか?」
ドクンッ
自分でもはっきりわかるほど、心臓が大きく跳ねた
アザ「良いだろう. . .
.
A、良かったな。. . . 頑張れよ」
最後の一言は、俺だけに聞こえるような小さな声だった
アザミがいなくなってしまい、顔を上げる
すると、幸助の真っ赤に染まった瞳とぶつかる
.
.
その瞬間、金縛りにあったように動けなくなった
*
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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雄大(プロフ) - タイトルが○○○ばっかで分かりにくかったです。最初に注意しとけばよかったと思います。 (2017年7月27日 0時) (レス) id: 1023204a37 (このIDを非表示/違反報告)
麻莉 - すごい面白かったです!僕、こーゆー小説好きなんです!お疲れ様でした!これからも頑張って下さいね!! (2015年9月27日 13時) (レス) id: a3d5c5d5ce (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - 紫黄桃名心実さん» それなら良かったです。こちらこそ誤解させてしまうような題名や説明文にしてしまったなと思うので、言って頂いてありがとうございました。 (2015年1月19日 6時) (レス) id: d3c9cbab3c (このIDを非表示/違反報告)
紫黄桃名心実(プロフ) - この作品のことを誤解していました。すみませんでした。もちろん消さなくていいです。 (2015年1月17日 23時) (レス) id: 6f7a75d84a (このIDを非表示/違反報告)
フユキ - 紫黄桃名心実さん» もしよろしければ、何話のどの辺りが裏切りだと思う、という事を教えて頂けると嬉しいです。今後このようなことをしてしまわないようにしたいので…。ワガママな事を言って申し訳ありません。 (2015年1月17日 21時) (レス) id: 47b9f19e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フユキ | 作成日時:2014年9月27日 13時