act19 ページ21
アザミの話は続いた
アザ「やがてシオンも生まれ、我は長い間生きてきて、初めて「幸せ」というものを知った。
ずっとこんな日々に続いていて欲しかった。だが、ある日、我は気づいてしまったのだ。
我は不老不死。だがツキヒコはやがて年を取り、いつかは死んでしまう、と。
我はそれが絶えられなかった。またひとりぼっちになってしまうのが怖かった。
それで、ツキヒコが死なない、永遠に終わりのない世界を作ったのだ。それが__. . .」
A「カゲロウデイズ. . .」
アザ「そうだ。そして、「終わらないセカイ」に引っ越そうとしたその日、ツキヒコは一度、生まれ育った村に帰りたいと言い出した。
「大丈夫。すぐ帰ってくるから」
奴はそう言って出て行った。
我はツキヒコの帰りを待った。だが、ツキヒコは二度と我の前には現れることはなかった。
何時間、何週間、何ヶ月待ったか分からない。
どれだけ待っても、奴は戻っては来なかった。
そして、我は悟った。
.
.
.
『あぁ、もうツキヒコは来ないんだ。
結局、またニンゲンに傷つけられた』
.
.
.
そして、我はまだ幼かったシオンを置いて、一人「終わらないセカイ」に引きこもった。
我は怖かったのだ。
また裏切られるかもしれない、また傷つけられるかもしれない。
実の娘ですらも、関わるのが怖かった. . . 」
アザミは一つ息を吸って、静かに目を閉じた
A「あの. . .なんか、ゴメン」
アザ「なに、気にすることはない。単なる化け物の昔話だ」
そう言ってアザミはニコッと笑った
アザ「では、話を戻そうか。A、お前は、メカクシ団に戻りたいか?それとも、この「終わらないセカイ」で暮らしたいか?」
A「. . . 俺は__. . . 」
アザミのことは好きだし、アザミとも一緒にいたい気持ちはある
だけど、
やっぱり俺にとっての居場所は彼処で、それは昔も、2年経った今も変わってなくて
A「. . . 俺は、あいつらの所に、帰りたい. . .!」
でも、もうあいつらは俺のことなんて受け入れてくれないだろう
自分たちを傷つけて、騙して、裏切った人間を許してくれるはずがない
A「. . .でもさぁ、きっともう幸助や修哉達は、絶対俺のこと許してくれないよ. . . 」
俯いて、小さく呟いた
.
だけど、
.
.
アザミの口から出た言葉に、俺は耳を疑った
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーミュージック
チルドレンレコード
58人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雄大(プロフ) - タイトルが○○○ばっかで分かりにくかったです。最初に注意しとけばよかったと思います。 (2017年7月27日 0時) (レス) id: 1023204a37 (このIDを非表示/違反報告)
麻莉 - すごい面白かったです!僕、こーゆー小説好きなんです!お疲れ様でした!これからも頑張って下さいね!! (2015年9月27日 13時) (レス) id: a3d5c5d5ce (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - 紫黄桃名心実さん» それなら良かったです。こちらこそ誤解させてしまうような題名や説明文にしてしまったなと思うので、言って頂いてありがとうございました。 (2015年1月19日 6時) (レス) id: d3c9cbab3c (このIDを非表示/違反報告)
紫黄桃名心実(プロフ) - この作品のことを誤解していました。すみませんでした。もちろん消さなくていいです。 (2015年1月17日 23時) (レス) id: 6f7a75d84a (このIDを非表示/違反報告)
フユキ - 紫黄桃名心実さん» もしよろしければ、何話のどの辺りが裏切りだと思う、という事を教えて頂けると嬉しいです。今後このようなことをしてしまわないようにしたいので…。ワガママな事を言って申し訳ありません。 (2015年1月17日 21時) (レス) id: 47b9f19e6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:フユキ | 作成日時:2014年9月27日 13時