【ツイステ】年中長袖長ズボンのとある先輩

後日行ったら簀巻きにされた ページ5

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どちゃくそに叱られた後ご飯を取ってきてハーツラビュル寮+監督生、グリムは一緒の席に座った。リドルの怒鳴り声でグリムは固体になり、現在はたくさんのご飯を幸せそうな顔で食べている。そんなグリムを尻目に監督生は切り出した。


「A先輩って三年間ずーっとその格好なんですか？」

「そうだよー。」


もきゅもきゅとリスのようにご飯を食べる先輩マジKAWAIIと監督生は胸を押さえた。何でこんなに可愛いんだ…！ 言っておくが監督生は決して男が好きなのではない。A以外の男がリスのように食べていてもふぐみてぇと思うし可愛いとは100%思わない。つまりAという存在が可愛いだけなのだ。え、意味わかんない？ Aイコール可愛いが監督生の中で成り立ってると思って下さい。

ちなみに他のハートラビュル寮生達も監督生と同じ方程式が成り立っている。真夏日にこんな厚着を三年間し続けるし分刻みの計画を作るのが好きという変わり者だが可愛いものは可愛いものなのである。猫みたいな感じ。


Aの可愛さに悶えていた監督生はふと疑問に思った。


「え、じゃあ水泳とかどうするんですか？」

「確かに。水泳ならさすがに脱ぐよな。」

「おれ水泳授業出たことないよ。」

「「「え。」」」


1年ズが固まる。水泳授業に出たことがない、だと…？
ナイトレイブンカレッジの夏の体育科目は7割以上が水泳だ。やっていないとはつまり、


「単位とかどうしてたんですか！？」


そう、単位が取れない可能性が高いのだ。
夏に1だったら進級の可能性がかなり低くなる。がくっと落ちる。
はっ。まさかA先輩は留年を…！？と1年ズが心の中で驚愕する。


「ん？ 単位は普通に取ってるよ。おれの出身国ってみんな水に嫌われてるから全員絶対に泳げないの。だから特別に別のやつやってるんだ。」

「そ、そうなんですか！？」

「珍しい国だよな。生まれた時からカナヅチって決定される国って。」

「そのせいであそこのインテリヤクザ達に哀れみの視線を向けられていたものね。あんな顔、初めて見たよ僕。」

「アズールの顔忘れらないもんな。たこみたいな口になってたからなー。」


何それ超気になる。後で見にいこうと1年生ズは誓いながら、とりあえずA先輩が留年してなくてよかった、と胸を撫で下ろした。

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