スキル幸運EXの糸師家長女

御曹司 ページ11

待っている間にも幸運は色々と起こったし。財布を拾ったらその人が店のオーナーで無料に何でも頼んでもいいといわれたし、割引券をもらったなどあった

「ラッキーちゃんといると色々とタダになって最高」

「全部、偶然だよ」

「そう？さっきのゲーム内で滅多にない連続蹴りで敵を倒してたじゃん」

「バグみたいなもん」

あれは間違えて指が滑って敵を倒してしまっただけなんだが？

その数秒後にど派手なリムジンが眼の前で止まって中から紫色の髪をした端麗な容姿の男の子が出てきた

「凪ー！前もって今日は予定あるのに今日、入れたらだめじゃないか！」

「ごめん、忘れてた。でも、ラッキーちゃんのお陰で俺、色々と面倒なことしなくて住んでる」

「ラッキーちゃん？」

「紹介するね。ラッキーちゃん。こっちは友達のレオ。同じ学校でサッカーを誘ってくれたんだ。レオ、こっちはゲーム友達のラッキーちゃん。一緒にいててラッキーをもたらしてくれる神様」

凪君、それはもの凄くいいすぎだよ。お友達かびっくりしてるよ

「初めまして、ゲームフレンドの糸師空です。ラッキーというのはゲームのプレイヤー名です」

「こちらこそ、凪がお世話名になってます。俺は同級生の御影玲王です。これからよろしくお願いします」

まさかの総資産7058億円を誇る「御影コーポレーション」の御曹司だった。まぁ、お金は興味ないから僕にはどうでもいいけど

「あの、ラッキーちゃん……いや、糸師さんて糸師冴の身内だったりする？あと、容姿からしてネットで都市伝説になってる中学サッカーの幸運印の勝利の女神様だったりする？」

御曹司様に前者はともかく知られたくない異名で知られていた

「はい、身内だよ。でも、後者は恥ずかしいし、見覚えがないので」

「ラッキーちゃんてゲームだけでなくサッカーの勝利の女神様だったの？凄い」

「凪、お前はちょっと静かにしてろ。いや、やっぱりそうだったんだ。まさか、凪の初めての友達がそんな凄い人とはびっくりだな……」

御曹司に過大評価されるほどすごくない。胃が余計に痛くなってきた

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