【黒○】好きすぎて、どうしよう【赤降】

【お正月特別編】 ページ8

【降旗side】
お、カウントダウン始まったなー。
俺は前々から準備していたメールの下書きを開いた。何回も打ち直してやっと決めた最高の文章。最後にもう一度読み直す。よし、変なところはない。大丈夫、だいじょうぶ。
もちろん年賀状は出した。愛を込めて、手書きで頑張ったんだ。字も絵も苦手な俺だけど。

でも、やっぱりあいつにだけは年を越すと同時にメールがしたくて。ちょっとしたサプライズのつもりだよ、なんて。

ご、よん、さん、にい、いち！！
あけましておめでとうございます！！

テレビの中のアイドルがそういった瞬間に俺はメールを送信した。

と、数秒後に着信。まさか、と思いながら開くとやっぱりあの人で。

おんなじこと考えてたのか。あはは。

from 赤司征十郎
あけましておめでとう。光樹、きみには言いたいこといっぱいあるけれど、まずはいつも本当に本当にありがとう。この世界で一番君が好きだ。誰よりも、何よりも。君に何度救われたことか。元気をくれてありがとう。あ、でも、僕が風邪をひいたって言ったら速達でみかんとか送ってきたときはさすがにびっくりしたかな(笑)優しい君はたまに突拍子もないことをする。そんなところも、好き。これからもよろしくな、光樹！！

【赤司side】
あと、少しで、新年。
僕は彼に心の底から感謝してるんだ。だから。

時計をじっと見つめる。ぴったりに送るんだ。
よし、送信。

ピロリン。
あれ、もしかして送信できなかった……？
焦りつつ開けば……僕は笑いがもれた。
ふふふ、あんにゃろ。

from 降旗光樹
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
……なんて堅苦しい挨拶、俺がすると思った？
今日という日は確かに特別な日だよ。でもね。俺にとっては征と話したり遊んだりメールしたり、そんな日々は毎日記念日で大切な日だから、ね。だから、なんだろう。今日は君との大切な時間の一部。もちろん、昨日も明日も明後日も大切な時間の一部。それを忘れないでほしい。俺には征が必要だ。君なしでは生きていけない。それが言いたかったんだ。ずっと一緒にいような。

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