それでも俺は……【カラ松】

7瓶 ページ7

カラ松side






Aは大丈夫だろうか……


前から気にしてはいたが、まさかここまで大事になるとは思っていなかった



また……俺のこと忘れてしまうのか……？



そんなの絶対に嫌だ




「……A……」







ガチャ







「……デカパン」



デカパンが入ってきた


が、


何か様子がおかしい



「何かあったのか……？」



デカパン「……カラ松、落ち着いて聞いて欲しいダス……」



デカパンはいつもとは違う真剣な顔で話し出した





デカパン「……Aちゃんは……自分のことを何も覚えていないダス」



……Aが……

自分のことを、何も……？



デカパン「これはかなり酷い状態になってしまったダス。いくらカラ松があの薬を飲んだとしても、助かる可能性は……とても低いダス……」




嘘だ……





「Aは……Aは、も、もう助からないのか……？」




……ありえない




デカパン「……」






「……っ！！」







Aっ……！！




デカパン「自分の事も覚えていないようダスから、おそらくカラ松のことも覚えていないダス……」




あぁ、A


ごめんな



俺はお前を守ることが出来なかった

この薬が入った瓶を、何本捨ててきたことだろうか

結局俺は何も……









……そうだ







今からでも間に合うかもしれない







俺は……









必ずお前を助ける









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