俺が恋したのは、イケメン女子で俺がやり捨てポイした女の子のお姉さんでした。【紫】 (ページ33)

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さんじゅうページ33

『ゲーセン？』

深澤「はい！俺、UFOキャッチャー得意なんですよ」

『辰哉に、そんな特技あったんだね。』

『せっかくだし、今日だけタメで話してよ。』

深澤「えっ？」

『呼び捨てなのに、敬語ってちょっと変だからさ。今日だけ、タメね』

深澤「う...うん」
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深澤side

『これ、なべしょうにそっくりじゃんwなべしょうに取っててあげよう』

『意外と、ムズいな。』

『よしっ！取れた。あーなんか、なべしょうにあげんの勿体ないからあげんのやーめた』

俺の隣の台で、Aが景品を取ってるのを見て可愛いって思っちゃう俺は、重症なのかな。
でも、いいなこの時間。
本当のカップルみたい。
この時間がずっと続けばいいのに。
A、さっきのキス忘れたのかな？
俺の事意識してくれてる？

深澤「A、何か欲しいのある？」

『ん？僕の欲しいもの？あっ、これ取って欲しい。』

Aが指さしたのは、某超能力者のフィギュアだった。

深澤「了解」

これなら.....
ガコンッ

ほら、1発で取れた

『わー！ありがとう(*´˘`*)辰哉大好き(*´˘`*)』

ッ…///
だから、それ反則なんだって
今の大好きだって深い意味ないのは、分かってるけど勘違いしちゃうからやめてよ。

深澤「Aが、喜んでくれて俺も嬉しいよ。」

『あっ、そうだ。僕もなんか取る。お揃いでなんか持とう？』

深澤「なら、俺がAの取るからAは俺の取って？ほら、このウツボの兄弟丁度いいんじゃない？」

『うん。良いね、辰哉はどっちがいい？』

深澤「俺は、右の子で」

『了解。』
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『やっと、取れた！！』

深澤「ﾌﾌｯ」

『何さ』

深澤「いや、可愛いなって」

『っるさい。はい、辰哉のやつ』

深澤「俺も、取れたからどうぞ」

『ありがとう、大切にするね。』

深澤「......」

『辰哉？』

深澤「そのぬいぐるみ、俺の名前にしてほしいって言ったら迷惑？」

『迷惑じゃないよ。だって、最初からそのつもりだったし』

深澤「A」

『ん？』

深澤「好きだよ」

『.....僕も、辰哉の事好き』

そう言って、Aは俺の頬にキスをした。
えっ？今、好きって言った？？