俺が恋したのは、イケメン女子で俺がやり捨てポイした女の子のお姉さんでした。【紫】 (ページ22)

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じゅうきゅうページ22

蒼兄が帰った後。
誰一人として口を開かなかった。
でも、そんな沈黙を破ったのが佐久間だった。

佐久間「灰崎ちゃん、泣いてるの？」

『え？』

佐久間「辛かったよね？過去の事は、家族に言わなかったの？」

『僕の問題だったし、家族に迷惑かけたくなかったから。』

ギュッ

『イケメン君、離してよ。』

深澤「やです。離しません。はいz_Aさん。もっと、俺や他の人達の事頼ってください。俺とか頼りにならないかもしれないですけど、話聞くぐらいとかならしますから。」

佐久間「そうだよ、迷惑とか思わないし。俺らは、話してくれない方が辛いよ？」

僕は、馬鹿だな
僕には、僕を大切にしてくれる人沢山いたのに。

『みんな、ありがとう。ﾆｺ)あの、イケメン君？そろそろ離してくれないかな？流石の僕でも恥ずかしい』

深澤「俺に、ドキドキしてくれました？」

『え？』

僕から、離れたイケメン君は
あの時、怜央に見せていた笑顔と同じ顔をしていた。

深澤「俺、本気でAさんの事落としますから。覚悟してくださいね。」

そう言って、イケメン君は僕の額にキスをして
自分の部屋に戻っていた。

向井「灰崎くん、顔真っ赤やで？」

『うっさい』

佐久間「ふっか、灰崎ちゃんが好きだからって今まで関係を持ってた女の子達と縁切ったんだって」

目黒「めっちゃ、灰崎先輩の事好きじゃないですか。」

京本「灰崎さん？」

向井「フハッ、さっきより顔赤いで？」

『もう！うるさいな、みんな戻って寝なよ』

佐久間「はいはい、おやすみなさい〜」

目黒「あっ、康二。俺も、康二のこと好きだよ。もちろん一人の男として。じゃ、おやすみ。灰崎先輩もおやすみなさい」

京本「灰崎さん、また明日〜おやすみなさい」

バッタン

『うわっめめくん、最後に爆弾落としていった。って、いっくんも僕の事言えないぐらい顔赤いじゃん。』

向井「俺、明日めめの顔見れない。」

『両思いでよかったじゃん。』

向井「そうやけど、いきなりあんなこと言われたら恥ずかしいやん」

『僕も、前に進まなきゃ』

向井「ふっかさんの事、意識し始めてたん？」

『分かんないけど、僕のことをあそこまで真剣に考えてくれてるなら僕もそれに答えなきゃ。』