3.後悔 〈y〉 ページ5
太輔とミツ、それぞれが一生懸命生きようと
必死で頑張ってる
俺は主治医としてあの2人を支えていこうと決めた
...でも
本当は不安だ
2人にとっての本当の“幸せ”って何？
俺はあいつらじゃないから何が“幸せ”かが分からない
ずっと、病気を克服する事があいつらにとっての幸せだって
『勘違い』していたのかもしれない
今...俺がやるべきことって...
否、俺に「できること」って...何だ？
太輔に摘出手術を勧めること？
ミツに抗がん剤を投与して、黙って背中をさすってやること？
俺...何かしてやれてるのか？
『苦しんでる人を助けるために...
俺は医者になりたい』
こんな台詞、散々周りの人にいっておきながら...
自分が情けねぇわ...
Ｎ「医師(せんせい)!横尾医師!」
Ｙ「それ、俺宛て？」
Ｎ「はい！」
Ｙ「...太輔？」
Ｆ「渉!?北山がっ!!」
Ｙ「ミツが？
太輔！ミツがどうした!!!!」
Ｆ「っ...吐い、てて それでっ
俺、どうすればいいの!?」
Ｙ「今、俺もそっち行くから待ってて!
俺が行くまで、洗面器でもなんでもいい!
ミツの傍に置いて!
そんで、優しく背中さすってやれ!
なるべく...できるだけ声かけてやって！
...できるか？」
Ｆ「っ...やってみる!」
Ｙ「頼む！」
“ピッ”
Ｙ「宮田!千賀!玉森裕太君の処置頼む!
4時30分な!?」
Ｓ：Ｍ「は...はい！」
Ｙ「悪い！」
今、俺自身も何考えてるのかわかんない
けど、目の前にある、今必死に“病気”と闘っている
“命”を
「救いたい」
そんな想いが、走り続ける力になってる気がする
Ｙ「ミツ!」
Ki「っ...ウエッ...ゲホッ」
Ｙ「苦しいよな？
我慢しなくてもいいんだからな？」
Ｋi「っ...も...い、い」
Ｙ「...そっか
じゃあ、俺これ片付けてくるから...」
Ｆ「俺隣にいるよ」
Ｙ「あぁ」
“カ...タン”
Ｙ「やっぱ...キツイよな
わかってやれなくてっ、ごめんな？」
誰もいない、廊下でさえ音が響く
それでも、そっと呟いた
こういわないと、俺自身が壊れてしまいそうだったから...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せり - 更新、頑張って下さい。今後のてんかい、めっちゃ気になります！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 74731b6136 (このIDを非表示/違反報告)
hiromai(プロフ) - ニカちゃん♪手術成功？おめでとう!!苦しいこと、いっぱいあるけど1人じゃないから頑張れる!!終わらないって信じてる♪ (2015年10月6日 19時) (レス) id: 2bcbcdc6b0 (このIDを非表示/違反報告)
hiromai(プロフ) - 詳しい説明ありがとう♪これから何が起こっちゃうんだろう…。幸せな日々、終わらなきゃいいんだけど…。 (2015年9月4日 17時) (レス) id: 2bcbcdc6b0 (このIDを非表示/違反報告)
hiromai(プロフ) - 愛姫祢さん» 更新の度に来させてもらいます♪ﾄﾞｷﾄﾞｷだぁ。ニカちゃんが入院した理由もこれからの展開も！ (2015年9月3日 16時) (レス) id: 2bcbcdc6b0 (このIDを非表示/違反報告)
hiromai(プロフ) - 愛音！この小説、ずっと読ませてもらってた。なのにｺﾒﾝﾄできなくてごめんね？はやいけど既に涙。ニカちゃんはどうして入院してるんだろ…。 (2015年9月3日 15時) (レス) id: 2bcbcdc6b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛姫祢 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mankinren
作成日時：2015年8月19日 14時
