ふとした彼女の愛情 神 ページ41
「え...?」
「他と同じ?ぜんっぜん違いますよ。幻太郎は。できれば一緒にしないでいただきたいですね。」
はっきりと、でもどこかイライラしたように、彼女は間髪入れずに言葉を続ける。
「あ、あぁそうなんだ。それはごめん」
「その言い方、信じてませんね?大体、愛の言葉だなんて柄じゃないこと、お互い十分知ってるんです。そう、幻太郎はちゃんと私のことを知ってくれてるんですから。」
急に惚気が始まり、ついていけない同僚をよそに、どんどんと話していく彼女。
「あー、詩乃。ごめん、怒った?」
事前に読者の皆様には伝えておこう。
これより先、別に全て読む必要はない、と。
「怒ってないです。
それで幻太郎なんですけど、ほんっとうに優しいんですよ。いつも私のこと気にかけてくれてて、ちょっと体調が悪い時はすぐ気づいてくれるし。
逆に気持ちが落ちてる時は、どこかに連れて行ってくれたり、可笑しな嘘で笑わせてくれたり。
なによりも、笑った時の顔が、すっごく優しげで、私あの笑顔大好きなんですよ。家帰ってあの笑顔で迎えられたら、あぁ仕事頑張ったなって気持ちになってそれで....あー、もう話し始めたら止まらないじゃないですか。
とりあえず彼は私の自慢の恋人なんです!!」
最後あたりからやけくそになって叫んだ彼女。
最初は圧倒されていた同僚だが、次第にその顔にはニヤニヤが浮かび上がる。それと同時に詩乃の顔は赤くなって...。
「なーんだ、あんたも可愛いとこあんじゃん!」
「いやっ、ちがっ...い、今の忘れてください!」
「いやでーす!あー録音でもしとけばよかったなー。」
そう言って盛り上がるリビング。
その時、廊下の奥の部屋では彼らがこの話に聞き耳を立てていた。
「よかったじゃん、げんたろー!めっちゃ褒めてもらってるね!」
「...はい。」
当本人は体育座りに顔を埋め、耳まで真っ赤にさせていた。
「さっき携帯で録音中の置いてきたけど、音源いる?」
「...はい。」
愛がどうこうというものは、
この2人にはもう既に充分
共有し合っているのだから。
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桜月花(プロフ) - 紺さん» たくさん送ってくださって本当にありがたいです!そこまで言っていただけると私もとても励みになります!ご愛読ありがとうございました! (2019年5月9日 22時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 沢山送ってすみません!凄く素敵な作品でした!もちろん右のお星様押させて頂きました! (2019年5月3日 3時) (レス) id: de02aba2c8 (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 幻太郎…惚れたわ結婚しよう() (2019年5月3日 3時) (レス) id: de02aba2c8 (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 間違えて二個送ってますた。← (2019年5月3日 3時) (レス) id: de02aba2c8 (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 家でげんたろ〜とか、だいす〜とか叫んでたら親に怒られました。全く、どうしてくれるんですか←すみません、悪いのは私です。 (2019年5月3日 3時) (レス) id: de02aba2c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月花 | 作成日時:2019年2月8日 16時