ぐずぐず和13 ページ49
翔サイド
出勤して着替える前に救急のベッド確保して和を寝かせてっと。
「ちょっと待っててね。着替えたらすぐに戻ってくるから。それまで大人しくしてられるね？」
和「やぁー和も一緒にいくぅぅー。」
「すぐだよ。ロッカーで着替えたらすぐ戻ってくるから、5分もかからないよ。その間にバイタル確認お願いしていこうか？」
和「やだぁぁー。」
あーあーそんな大きな声出したらまた咳き込むんじゃないかってこっちが心配になるよ。
「わかったわかった。じゃぁ翔にぃ着替えて戻ってきたらすぐ和のとこ来てそばにいてあげるから、それで良い？」
こくんと頷いたことを確認して急いでロッカールームに向かう。
そばにいてあげるって言ってもレントゲンオーダーする前に診察するってことなんだけど...
まぁ知らないドクターにされるよりもましでしょ。
ロッカーまでダッシュで向かいながらなんで俺こんな走ってるの？て...
スクラブに着替えて、白衣上に羽織るか一瞬悩む。
この季節微妙なんだよなー。
動き回ると暑かったりするんだけど、やっぱり白衣着るといっぺんにドクター感が増すし患者さんとかご家族の方とお話するときに信頼感与えることができるアイテム。
迷ったけど、羽織って腕まくりすることに。
首からPHSかけて聴診器ポケットに突っ込んでID胸につけてっと。
3色ボールペンと小さいメモ帳も反対側のポケットに入れて。
胸のポケットにはペンライトっと。
よし！準備完了。
ロッカーのドアについてる小さい鏡でにっこり笑顔のチェックも忘れずにっと。
大急ぎで戻ったつもりなのに、ベッドであぐらかいて腕も組んでご機嫌斜めの和...なんで？
和「おーーそーーいーーーっ。」
え？こんなマッハで準備完了したことないよ？ってくらいの勢いだったのに？
「嘘だー翔にぃすんごい頑張ったんだよー。そんな怒んないでお手手出して。」
モニターに繋ぐと嫌がると思ったから可愛い指にパルスオキシメーター挟もうと思ってね。
素直に手を出してきた。優しくはさむと不思議そうに見てる。
いやいや、呼吸器のあなたにしたら日常のマストアイテムだろうに。
「spO2はーっと、97％だね。まあこんなもんなら大丈夫だね。じゃベッドに横なってくれる？レントゲンの前にもう一度ちゃんと胸の音聴かせて。」
ギャッチアップしてもらってるベッドにもたれて大人しくなった。
服の下から聴診器を滑り込ませる。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
