ぐずぐず和5 ページ41
翔サイド
すべすべの小さい背中。
しっかりと智兄に抱きついてる和。相変わらず可愛い。
息止めてるわけじゃないんだろうけど、大人しすぎて呼吸音ちゃんと聞こえてこないんだけどな...
「和、頑張って深呼吸できる？」
背中トントンと叩きながら声かけてみる。
するとスーーと綺麗な呼吸音が聞こえてきた。
と、思ったら
ケホケホと乾いた咳の音も。
右、左と交互に肺の全野聞いたけど、特に問題なさそうだね。
「はーい、おしまい。」
頭くしゃくしゃってすると智兄の胸に顔埋めてる。恥ずかしがってる姿がまた可愛い。
智「どう？吸入しておいたほうが良さそう？」
「ううん、大丈夫。両肺とも綺麗な音してるから喘息の心配はなさそうだよ今のところ。喉乾燥しないように水分しっかり多めにとって様子見たら良いかな。」
智「だって、和、良かったね。翔、優しかったでしょ？じゃ寝んねしようね和。ここで寝る？それともお部屋行って寝んねする？」
和「ここ。」
小さくそうつぶやいた。
やっぱり皆がいるところがいいよね。部屋で1人は寂しいよな。
潤「じゃ部屋から枕と布団持ってくるね。」
潤が立ち上がると雅も立ち上がった。
雅「俺、明日長いオペあるから先にお風呂入っても良い？」
「もちろん。早めに寝なよ雅。睡眠不足すると集中力ももたなくなるから。」
和はいまだに智兄にぴったりとひっついてる。
時々ケホケホ咳してるのが気になるけど咳止め飲ませるほどでもないし。
気をつけて見ててあげたら大丈夫かな。
智「やっぱり咳出てるね。風邪引いちゃったかな。」
「かもしれないねー。季節の変わり目だし温かくなったと思ったら寒くなったり雨だったり。呼吸系の疾患ある人には辛い季節かもね。」
智「痰が絡んでる感じはしないから喘息の発作は大丈夫そうだよね？」
それが一番心配だよね。本当にしんどいからさ。喘息の発作に呼吸困難。
「今のところはね、大丈夫。咳酷くなるようだったら吸入させても良いけど。」
潤が布団と枕を持って戻ってきた。
潤「まだ抱っこしてもらってるのー？甘えん坊さんだねー。はい、お布団と枕持ってきたからここで寝んねしていいよ。」
智兄が和を抱っこしたまま立ち上がるとすぐに寝れるようにソファを整えてくれた潤。
本当に頼りになる弟だよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 925人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
