ストレス(潤)8 ページ32
和サイド
「どう潤？少しは楽になった？」
注射してから20分ほど経つと呼吸も落ち着き体の力も抜けてきた。
翔「やっぱり胃痙攣だったみたいだね。ブスコパン良く効いたっぽいね。」
ふーっと息を吐き出してる潤。
結構長い間辛かったのかもしれない。
「お茶飲む？すごい汗だし着替えもしたほうが良さそうだけど。」
潤「ん、平気だから。」
翔「まーだそんなこと言ってる。平気じゃないでしょー。和から聞いたよ吐いてたって。それに胃痙攣起こして。」
翔兄の言うとおり、平気ではないよ。誰がどう見ても。
潤「お茶いらないけど着替えしたい。」
「汗かいてるしお昼もちゃんと食べてないなら少しでも水分摂っておいたほうが良いと思うけど。」
ペットボトル差し出しても首を横に振る潤。
翔「口にするとまた吐いたり腹痛起こしたりするの怖いんじゃない？じゃあさ、点滴しても良い？過労もあるだろうからリンゲル入れたら楽になると思うよ。」
潤「やぁ〜。」
急に甘えた声出して首ブンブン横に振りながら布団にもぐりこんでしまった潤。
えーっと...
どうしたものか...
翔兄の方に目をやると、困ったねって顔でこっち見てる。
そだね、困ったね、笑。
「じゃとりあえずお着替えだけしようよ潤。身体拭いてあげるよ。じゃないと汗冷えたら風邪ひいちゃうよ。」
潤「やぁぁぁーー。」
布団の中からくぐもった声だけど全力で否定してる潤。
翔「風邪引いちゃったらもっと注射しないといけなくなっちゃうぞー。出ておいで、潤。」
布団の上からポンポンと叩くとひょっこり顔出した潤。
髪の毛がくしゃっとなってて可愛い。
「お布団まくっちゃうね。」
ガバッと捲くると恥ずかしいのかうつ伏せになって枕に顔埋めてる。
翔「とりあえずお腹痛いの治まって良かったよ。」
確かにこれだけ動けるってことは痛み引いたって証拠だよね。
翔「潤、和に着替え手伝ってもらいな。」
頭くしゃくしゃってなでられてクルンとこっちに向き直った潤。
身体を起こしベッドの上であぐらかいてる。
「はい、じゃあばんざーいして潤。」
素直に両腕あげるのが可愛い。
脱がせて上半身裸にすると、痩せたな...と一目でわかった。
いつから食事取れないでいたんだろう。
翔「潤さ、いつから具合悪かったの？」
急に声のトーンが変わった翔兄に驚いたのか俯いちゃった潤。
心配してるときの翔兄の声なんだけどちょっとびっくりしちゃったかな潤。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
