兄達と旦那さんはスーパードクターズ 26 (ページ30)

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ストレス(潤)6 ページ30

和サイド

お茶のペットボトル持って階段上っていくと、自分の部屋からドクターズバッグ持って出てきた翔兄と出くわした。

2人でうんて頷いて潤の部屋のドアをノックする。

コンコン

返事を待ってみるけどない。
寝ちゃったのかな？

翔「寝てるのかな？なら起こしたらかわいそうだよね。睡眠も大切な療養になるからさ。」

「そだよね。」

とは言ったものの、もしよ、もし、声殺して苦しんでるとか...熱出てきたとか...吐いてるとか...考え出したらきりがないけど。

翔「まぁ念のため確認して寝てたらそのままそっとしておいてあげたら良いんだよ、ね？」

「うん。」

なんかちょっと共犯？の気分。
そういえば昔潤が体調悪いのに無理に学会に参加して翔兄と2人でホテルまで押しかけたことあったよなぁ。

潤て本当に1人で抱え込むことが多いから。もっと頼って欲しいのに。

もう一度、コンコンとノックしてみるが返事がない。

翔兄がそっとドアノブに手をかけて開けた。
部屋の電気は消えてるけど、ベッドサイドの灯はついたまま。

ゆっくりそーっとベッドに近づくと。

！！！！

身体丸めてウンウン唸ってる潤がいた。

すんごい汗かいてるし、髪の毛が首にもおでこにもひっついてること思ったら結構長い時間この状態なんだろう。

翔兄もびっくりしてるけど、ふーーっと息を吐き出して落ち着いた優しい声で話しかけてる。

翔「潤、ちょっとお布団捲くるよ。お腹痛いの？」

潤「翔にぃ...んん...ぐぅぅぅ。んんぅっ...」

苦しそうな声がだけが漏れてくる。

翔「大丈夫だからね潤。和もここにいるよ。仰向けになれそう？」

首を横に大きくブンブンと振る。

翔「和はバイタル確認してあげてくれる？じゃそのままで良いから手だけお腹からどけてくれる？」

ぎゅーっと丸まった潤は全身にものすごい力が入っていて。
血圧測ろうにもじっとしていない。
でも呼びかけにも反応するし脈もしっかりしてるからショック状態ではない。

「ちょっと力入りすぎてるから血圧測定できないけど脈はしっかりしてる。88だね。問題ないよ。潤、あんまりはぁはぁしないでゆーーっくり息してごらん。」

翔兄がお腹の前でクロスされている腕をゆっくり優しく解くと、それでも必死に何か掴もうとするので俺の手を出した。

ものすごい力で掴まれる手。
それだけ痛みがひどいってことだよね。頑張れ潤。