兄達と旦那さんはスーパードクターズ 26 (ページ23)

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どうなっちゃうの?11 ページ23

智サイド

手術は僕たちの勤務してる病院じゃなくて大学病院で専門医にしてもらうのがベストだって。

「そのドクターのこと潤は個人的に知ってるの？」

潤「何度か学会で会った事あるし話したこともある、手術のビデオも見せてもらってこの人なら間違いないって思える人。まだ直接話しはできてないけど医局には連絡取ってオペの順番待ちリストにいれてもらった。」

そこまでもう手配したってことはもう潤のなかでは決めたことなんだろうね。

翔「順番待ちってどのくらいになるの？」

潤「それは読めないんだよね残念ながら。緊急性の高い人が優先になるのは確かだけど、今のAのデータだと悠長にはしてられないけど、今すぐどうこうっていうレベルでもないからさ。半年以内には、と思ってるけど。」

雅「オペまでの間はどうする？」

潤「生理来ないようにピル服用させて筋腫が今以上に大きくならないようにする。痛みが続くようならそれは鎮痛剤でコントロールしていく感じかな。」

数時間前に翔に怒られていた潤とは違って自信もってしっかりと説明してくれる姿に安心した。

翔「その子宮鏡下での切除術で筋腫取りきれないってことにはならない？」

潤「明日にでもデータ全部送って検討してもらう。その時点で子宮鏡オペが適用外になる可能性もなくはないけど、オッケーが出たらほぼ確実に切除してくれる技術はもってるドクターだから心配しないで。術前にちゃんと説明の時間も取ってくれるし。」

A「手術するの？」

急に不安そうな声が聞こえた。
そうだよね、Aにとったら今日痛い辛い思いして頑張って救急まで来て、それだけなのに手術の話とか怖いよね。

和「今日、お腹痛くなったでしょ？いつもの生理痛よりももっとしんどくて出血量も多かったでしょ？」

A「うん...すごい痛かった。今も痛いもんちょっとだけだけど...」

和「あそこのレントゲンの写真見える？」

潤と翔がシャウカステンの台をAのベッドの横まで押してきてくれた。

和「ほら、ここに写ってるたまごの大きさくらいの塊わかる？二つあるでしょ？」

A「うん。悪いものなの？死んじゃうの？」

雅「死なない、死なない、死ぬわけないでしょー。」

こんな大きな塊り二つもお腹の中にあってこれのせいで痛みがひどくなってるて言われたら、そりゃ怖いよね。

半泣きになって和にしがみついているA。
Aにもわかりやすく話してあげないとね。