どうなっちゃうの?9 ページ21
雅サイド
「いいよ。そのまま話続けて潤。俺はAの鎮痛剤のコントロールしながらだけど話聞いてるから。」
オペから出てきたら救急で兄弟集合っていう伝言が残されてて何事か？と思いシャワーだけ浴びて急いで下りてきた。
一通り和兄が話をしてくれて、翔兄と潤の温度差どんなものか内心ひやひやしながらだったけど、案外普通でよかった。
で、今兄弟みんな集まってAの治療法について潤から説明を聞いてるところ。
Aも目を覚ましベッドの背を立ててもらい上体を起こしてる。
その横に和兄が並んで座り手を握ってやっている。
まぁオペの話になるだろうから不安少しでも軽くしてあげなきゃね。
正直MRI画像見たときは、わおっ！て思ったけど。
智兄と翔兄は椅子並べてシャウカステン横に立って説明してくれてる潤の方を向いている。
「A、今どのくらいお腹痛い？」
A「大丈夫だよ。痛いのましになった。」
和「我慢してない？」
A「ちょっと痛いけど我慢できるよ。」
「我慢しなくて良いんだよA。点滴にお薬混ぜてあげるから痛くないよ。」
座薬とか筋注とかなら嫌がるだろうけど、とりあえずは急性の痛みは落ち着いたみたいだから点滴で落とすのでコントロールできそう。
A「動くとズキズキ奥の方が痛い。トイレ行きたい...」
俯いて恥ずかしそうに言うA。結構輸液いれてるしMRIの感じだと膀胱圧迫されてそうだからトイレも近いのかもね。
翔「歩いて行くの危ないから車椅子なら良いよ。和手伝ってあげてくれる？」
和「了解。はいじゃAゆっくりね。」
車椅子をベッドの横につけて身体を支えてあげながら移動させる和兄。
点滴の管やら気をつけないと引っかかって取れちゃったら痛い痛い。
A「あああぁぁぁ...うううぅぅ。」
車椅子に腰を下ろしたと思ったらすぐにお腹抱えて体を折り曲げたA。
潤「大丈夫A？多分筋腫が臓器あっちこっち圧迫してるから痛みあるんだと思う。大丈夫だよ、ゆっくり深呼吸してごらんA。ごめんなぁ。潤にぃがちゃんとお話しして診てあげてたら...」
慌ててAのそばに駆け寄り背中さすってあげながら声かけてる潤。
やっぱり自分がもうちょっと早い段階で気づいてあげられてたらって思うよねぇ。
「大丈夫大丈夫、ゆーっくり息すってー吐いてーってしたら楽になるからねA。」
Aに声をかけながら俺は潤の背中をさすってやった。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
