風邪ひき潤くん9 ページ43
智サイド
数日入院になった雅を一人で病院に置いてきちゃってなんだかちょっと申し訳ない感じがする。
「ただいまー。」
玄関を開けると靴が3足揃ってる。
おっ皆ちゃんと定時で帰ることできたんだね。良かった。
翔「智兄、おかえりなさい。実は潤が体調崩しちゃって。昼間はそうでもなかったんだけど。」
「今朝、救急に雅の様子見に行ったときもちょっとだるそうな感じはしてたよ。」
潤「おかえりぃ智にぃ。翔にぃも和にぃも意地悪ばっかりするのー。」
ソファの上でコロコロ体動かしながら口尖らせて文句言ってる。
でもね、翔と和が潤に意地悪するわけなんてないよ。絶対にない、笑。
和「意地悪じゃないでしょー。お熱も出てきたからしっかり水分取らないと点滴しちゃうよって言ってるだけでしょー。」
潤「また意地悪言ったー。痛いのはだめなの！」
「潤、熱あるの？季節の変わり目だし相変わらず忙しいし免疫力低下してたのかな。」
翔「37度8分あるんだけど。まぁそこまで本人しんどそうじゃないけど。昼間はだるいって感じだったんだけどねー。咳とくしゃみもちょくちょくしてるし、まぁ風邪だと思う。水分しっかりとって体休めたら大丈夫と思うけど。」
「じゃ、頑張ってしっかりお茶飲まないとね潤。」
和がキッチンで晩御飯の用意をしてくれてるみたい。
翔はソファの横にあぐらかいて潤のこと見つめてる。
潤「お茶嫌いになったの潤。」
翔「ジュースあるよ、お茶いやなら。ほら、何か飲まないと本当に点滴しちゃうよ。」
確かにほっぺた少し赤いし、時々ケホケホ咳もしてる。
潤「だめぇ〜。痛いのやだぁ。んーー、意地悪ぅぅーー。」
翔「意地悪じゃないでしょー。ところで雅の様子はどう？結局今日一日潤に付きっ切りになっちゃって雅のこと放ったらかしにしてた。」
「本人はそこまで具合悪そうじゃないから退屈そうにはしてたけど。でも結構寝てたから体力回復するのも早いと思うよ。」
潤「雅にぃのことはいいのーーー。潤もしんどいもん！抱っこーー。」
末っ子でとーっても可愛いのは皆百も承知なんだけど潤結構大きいのよ...
抱っこって...
翔「抱っこしたら頑張ってお茶かジュース飲める？」
潤「うんうん、チューって飲むもん。」
翔「じゃ抱っこしてあげよ。こっちおいで。智兄、帰ってきてそうそう悪いけど冷蔵庫からお茶とジュース出してくれる？」
あぐらかいてる翔の上に乗っかって肩のあたりに顔埋めてる潤。
甘えん坊さんしたいんだね。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
