手足口病(潤)12 ページ12
潤サイド
翔にぃ...潤のことほったらかして行っちゃったの...
一緒にいてってお願いしたのに...
一緒に寝んねって潤言ったのに...
涙が次から次へと溢れてきて思わず声まであげてしまいそうになる。
ベッドに横になり枕に顔を埋める。
でもすぐ戻ってくるって言ったよね翔にぃ。翔にぃ嘘言わないからきっとすぐ戻ってきてくれるもん。
それまで頑張って待つの。
ぐすんぐすん。
翔「お待たせー潤。ね、翔にぃすぐに戻ってきたでしょ？あらら、しんどくなっちゃった？お顔見せて、潤。」
涙いっぱい出てるの恥ずかしいから顔上げれない...
背中優しくトントンてしてくれて話しかけてくれる。
翔「ほら顔埋めてたら息苦しくなっちゃうよ潤。お顔見せてくれる？」
頭くしゃくしゃって翔兄の大きな手がしてくれる。
「っんくっんく。」
しゃっくりまで出てきちゃった...
翔「しゃっくり出てるの？あらら。ちょっとベッドの背立てるよ。お口見てから喉の検査して、それから点滴替えてそこに解熱剤のお薬入れるからね。痒いのひどかったら痒み止めのお薬、ちょっと眠たくなるけどそれも追加してあげるよ。」
喉の検査って何？
いつもの優しい笑顔だけど怖いこといっぱい言ったよね今...
口をぎゅーーーってつむってるとほっぺたツンツンしてくる。
翔「お口開けてくださーい。痛いと思うから無理しなくて良いよ。開けれるところまでで良いから頑張ろう潤。」
ス「失礼しまーす。点滴ここに置いておきますねー。あとスワブと採血セットも置いておきます。抗ヒスタミン剤はどうされますか？」
翔「おーサンキュー。抗ヒスタミン剤、一応持ってきておいて。」
ナースが何やら色々乗っかったトレイを置いていった。
「痛いのやだもん。」
翔「痛いのないよ潤。喉見てちょっとだけコチョコチョってするだけ。どのばい菌さんいるのかなーって調べないといけないからね。点滴は昨日和が入れてくれたところにそのまま新しいのつけるだけだから痛くないよ。はい、潤、あーんして。」
ペンライトと舌圧子構えてにっこり笑顔の翔兄。
ちょっとだけならあーん頑張れるもん潤。
「ぁぁぁ...」
頑張って少し開けたら勢いよく舌圧子が滑り込んできた。
翔「ちょっと痛かったらごめんなー潤。口内炎の状態見たらすぐ終わりにするから。」
痛いのないって言ったのにぃぃぃーー。舌圧子があっちこっちに触れて激痛が走る。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
