手足口病(潤)13 ページ13
翔サイド
よっぽど痛かったのか泣き出してしまった潤。
「ごめんってー。そんなに泣かないでよー。」
潤「痛くないって言ったもん翔にぃ...」
痛くするつもりはなかったんだけど。そりゃ口内炎だらけなんだもん仕方ないよー。
てかさ、そんな大きな声出して泣かないでよー潤...
聞こえちゃうってー。
心配していると予想通り。
ス「大丈夫ですか翔先生？何か手伝いましょうか？」
スタッフが気にかけてカーテンを少し開けて声をかけてくれた。
「今さ、そんなに混んでないよね？ちょっとしばらくここにいても良い？搬送重なったり忙しくなったらすぐに呼んでくれて構わないから。」
ス「了解しました。なるべく声かけないで済むようにしますね。」
状況を察してくれた。
「潤、しばらくここで一緒に寝んねしてあげられるからさ。もう泣かないで。」
頭なでながら優しく話しかけると涙がピタっと止まった。
潤「一緒に寝んね？」
涙で潤んだ目を大きく開いて嬉しそうな表情を見せる。そんなに一緒に寝んねがしたかったんだね...
「うん、ここにお薬つないだら一緒に寝んねしような？」
眠たくなるように抗ヒスタミン剤も一緒に点滴にいれちゃおう。
点滴に解熱剤と抗ヒスタミン剤入れてスピード調整してっと。
潤「はやくぅーー。寝んねするよー。」
「はいはいあと3秒待って。よいしょっと。はいできたー。もし気分悪くなったりしたらすぐに教えてよ。はい、じゃぁ一緒に寝んねな。ちょっともうちょっとそっち寄って潤。」
狭いベッドに2人ギューギューに横になる。暑いんだけど...
手をギューッて握ってきたので握り返してやる。水泡だらけのきっと痒くてたまらないだろう手。
潤「お熱下がるぅ？痛いし痒いよぉ。」
「こうやってお手手つないで一緒に寝んねしてたらお熱も下がるし痛いの痒いのも飛んで行っちゃうから心配しないの。ほらお目目閉じてよ、寝んねでしょ？」
潤「お手手離したらだめよ翔にぃ。勝手にどっか行ったら、めっだからね。」
あんなに大きな声で泣かれるのわかってたらまさか黙ってこの場去るわけにいかないよ。
「はいはい。どこにも行かないからね。背中なでなでしてあげようか？」
そういうと寝返りを打ったので優しくゆっくり背中を撫でてあげる。
こうやってるだけでも楽になった気がするもんね。
ゆっくり寝て体も心も休めたら熱も下がるしすぐに元気になるよ潤。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
