少年少女宝島冒険記〜孤島に眠る宝島を求めて〜 二章【のび太の宝島】

過去編 ページ28

『舞斗…！』

舞斗「！！瑠璃…」

無機質な部屋のベッドに寝ていた舞斗は、昨日よりもまして顔色が悪く、弱々しかった。

『なんで何も言ってくれなかったんだ…』

舞斗「っ…ごめん…でも、来てくれてありがとう」

『…病気、なのか…？』

私は恐る恐る聞いた。

舞斗「…うん。脳腫瘍…もう永くないんだってさ」

『は…？永くないって…、え…？』

私はどうしてもその現実を受け入れられなかった。

この前まで元気だった舞斗が、もうすぐ死ぬ…？

何かの間違いだ…きっと…。

『な、なんの冗談だよ…冗談も程々にしろよ…っ…』

信じたくないのに、聞きたくないのに。気付いたら私の頬は濡れていた。

舞斗「瑠璃……本当なんだ。僕だって…もっと生きていたかった…！でも、僕の余命は…後二ヶ月なんだ…っ…」

『二ヶ月…。二ヶ月で、もう…アンタに会えなくなるのか…？そんなのっ…』

涙は止まらなかった。泣いたらダメなのに。舞斗を困らせるだけなのに…。

『そんなの…嫌だ…！』

舞斗「瑠璃、ちょっとこっち来て」

舞斗は、自分の方に来るように手招きしてきた。

私は言われた通り、舞斗の近くに行った。すると、

『…舞斗？』

視界が暗くなった。舞斗のては、私の首に回されていた。

私は、舞斗に抱きしめられている。

舞斗「ごめん。今の僕には、こうすることしか出来ないんだ。本当はもっとかっこいいことをしたかったけど…。瑠璃…泣かないで。僕は、君の笑顔が見たい」

舞斗の声は、少し震えていた。

『笑顔…私の？見てもなんの価値もないと思うよ』

舞斗「泣いてる顔よりも、笑ってる顔を沢山見た方が安心して死ねるでしょ？」

『何だそれ。死ぬ前提？じゃあ、私がアンタに沢山楽しいこと教えて、未練が残らないようにしてやるよ』

私は舞斗に見られないように、いたずらな笑顔をした。

舞斗「期待してるよ…！」





=====
舞斗のキャラがブレてる気が…((


あ、ついったー始めました！
占ツクのことは呟いてませんが、主にイラストを投稿していこうと思います！

良かったら覗いて見てください^^*

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