少年少女宝島冒険記〜孤島に眠る宝島を求めて〜 二章【のび太の宝島】

過去編 ページ23

とは言っても、やっぱり環境に慣れるには時間がいる訳で。

女児A「これあたしのだよ！！」

男児A「いいや僕のだ！！」

こういう喧嘩の場面を見ると、嫌でも親のことを思い出してしまう。

でも、止めない訳にも行かないので…

『あ、あの…順番に使ったら…』

女児A「お姉ちゃん関係ないじゃん！」

理不尽なことに私が怒られる。

子供に怒鳴られても、過去のことが蘇ってくるので苦労する。

女学生「二人ともやめなさい！Aちゃんも関係ない人に怒らないの！二人で順番こに使えばいいじゃない」

女児A「はーい…」

男児A「はーい…」

いつも仲直りさせるのは年上のお兄さんお姉さんだった。

女学生「瑠璃ちゃん、大丈夫？怖くないからね。2人の喧嘩止めようとしてくれてありがとう」

この女子学生のお姉さんは、いつも私のことを気にかけてくれた。

花音「私のことは花音お姉ちゃんって呼んでもいいんだからね〜！」

元気いっぱいで、みんなのお姉さんって感じだった。

そして、1番仲良くしてくれたのが…

女子「瑠璃ちゃん！こっちでお絵描きして遊ぼ！花音お姉ちゃんも！」

『う、うん…！』

夏野 向日葵ちゃん。

「この施設の名前、私と一緒なんだー！」と、いつも言っている、ひまわりみたいな笑顔が可愛い子。

少し子供っぽいけど、いつも明るくて私の憧れ。

女学生「えー、私はついで？」

向日葵「違うよー！」

『お絵描き…しよ…！』

この施設に入って、絵を描くことが好きになった私。向日葵ちゃんも絵が大好きで、よく二人でプレゼントを交換している。

向日葵「瑠璃ちゃんは、絵がすごく上手だね！」

『ありがとう…！向日葵ちゃんも上手だよ』

女の子では、初めてできた友達だった。

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