少年少女宝島冒険記〜孤島に眠る宝島を求めて〜 二章【のび太の宝島】

ドラえもん「44話だよ！」 ページ12

母親とセーラは2人でフレンチトーストを作り、父親とフロックのところに持っていく。

セーラ「出来たよー！」

父「ここがこうなってるからこうすれば…う〜ん…」

2人は説明書を見てなにやら作っているようだ。

だが、なかなか進まない様子。

「「う〜ん…」」

2人揃って同時に頭を掻き、唸る。

そんな2人をみて、セーラと母親は仲良く笑った。



フロック「でも、5年前…病弱だった母さんは…」

フロックが暗い表情で話の続きをした。



父「やっぱり君はすごいよフィオナ！まさに夢のエネルギーだ！」

母「待ってジョン、まだ不完全だわ。地球島のデータが予測と違う…！」

母親は焦った顔をしてコンピュータを操作する。

父「誤差の範囲じゃないのかい？」

母「何かあってからでは遅いわ。もっと調べないと…」

必死になる母を父が止める。

父「少し休まないと…顔色が悪いよ」

母「やれることは全てやっておきたいの！子供たちのためにも…っ…」

そう言ったあと、母親は急に倒れてしまった。

父「フィオナ？フィオナ！！」

父親が叫ぶも、母親は目を覚まさなかった。


フロック「…母さんが亡くなってしばらくたったある日…、父さんは突然変わってしまった…！」

のび太「え…？」

フロックはつらそうな顔をしながら続きを話す。

フロック「一体何にのめり込んでいるのか…。昼も夜も閉じこもって、研究を始めたんだ」

私はただ、話を聞いているだけだった。

フロック「大変そうな父さんの役に少しでも立ちたいと思って、メカニックを自分で勉強したんだ…！」

フロックの声がだんだん震え始める。

フロック「それなのに父さんは…っ！母さんの作った船を海賊船なんかに改造して、宝を集めだした！」

のび太「…！フロックのお父さんって、ひょっとして…」

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