暇だから ページ29
ピーンポーン
相変わらず聞き慣れた音が、玄関前で響く。
ガチャ
扉が開いて出てきたのは、ぺけたんだった。
ぺけたん「おー!Aー!」
「あ、ぺけたん!やっほー!」
ぺけたん「上がって上がって!」
玄関には、7足の靴が綺麗に揃えられていた。
「来たよー」
モトキ「お、Aじゃーん!」
ダーマ「あ、Aだ」
ザカオ「久しぶりー!」
「久しぶり!元気だった?」
しばらく予定が合わなくて会っていなかったメンツも、今日はしっかり揃っている。
シルク「お前逆になんでもっと早く来なかったよ?w」
「えーなんかダルかったからw」
背負っていたリュックを置きながら、首だけシルクの方に向けて答えた。
「で、今日はね、みんなに提案があります!」
そう言うと、7人全員が私に注目する。
「今日暇でしょ?」
まぁ…特に用事はないよね、と口々に顔を見合わせて言う様子を確認して、本題に入る。
「カラオケ動画撮りに行かない?」
言った途端、ンダホの顔がパァァァッと明るくなった。
ダーマ「久々じゃね?」
モトキ「しばらく行ってないなー」
見渡すと、みんな良い表情。
喜んでもらえてよかったよかった。
シルク「おし!そうと決まればさっさと支度して行くか!」
ンダホ「おーう!!!!」
上着を来たりスマホをポケットに入れたりと、準備を始めるメンバー。
これは、フィッシャーズの力になれたと言うのだろうか?
…きっと、楽しんでもらえれば、それで大丈夫だよね
シルクの方をちらりと窺うと、バチッと目が合った。
シルクは「なんだー?早く行きた過ぎて催促かー?w」
と笑って言った。
その笑顔に、私の胸が苦しくなる。
(あれ?なんで…?なんか…苦しい)
ンダホに喧嘩ドッキリを仕掛けてから度々感じている、この胸の痛み。
正体は、一体何なのだろう?
マサイ「A?自分から言ったんだろ、早く行くぞw」
「あ、うん!w」
今回も、また、深く考える時間は無かった。
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未人(プロフ) - ARAFISCHERさん» 虜!?もったいないお言葉です...!ありがとうございます!厚かましくなんてないですよ!これからもよろしくお願いします(´>ω<`) (2018年1月4日 21時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
ARAFISCHER - 初コメ、失礼します!このお話を読んだ瞬間に未人さんの虜になりました!(厚かましくてすいません笑) 時期遅れのコメントお許しください。シルクの本名を出さない作者さんにキュン (’。’) (2018年1月4日 16時) (レス) id: de06420911 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - くるるMAさん» ネタって言うか、妄想を文章にしてるだけのキモいやつだよ(自虐ネタ)wネタなんてありすぎて指が追い付かないくらいだからあげる。て言うかあげさせてください。笑 (2017年3月8日 19時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - 返信ありがと。ネタつきなくていいね。 私は早くもネタ切れ…こんどネタちょうだいwww (2017年3月8日 18時) (レス) id: f4a2dabecd (このIDを非表示/違反報告)
未人 - プロインドさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年3月3日 7時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年2月17日 22時