5話,ライブ当日 ページ7
……side,You.
あっという間に時は過ぎ、ライブの日になってしまった。
私も含めたValkyrie御一行は、前日からしゅーくんの家に泊まらせてもらって、早くに楽屋入りをしてリハーサルやヘアアレンジ等もやらせてもらっている。
「うん、いい感じ。しゅーくん、なずにゃんバッチリです」
「わかった。じゃあAもメイクだけしておいてくれ」
「はぁい」
私は自分でメイクすることは少ないが、メイクさんの技術を少しは盗んでいるはずだ……少しは、ね。
鏡と格闘して数十分、やっと私は自分のメイクを終わらせることができた。
「終わったぁ…」
「ヘアアレンジは、どうする?」
「んー、そうだなぁ……巻き髪ぐらいでいいよ」
私が適当に言えば、しゅーくんはわかった、と器用にコテを使って髪を巻いていく。
「すご、しゅーくん器用だね」
「フン…この程度、当たり前なのだよ」
しゅーくんは得意げに笑って、コテを置いた。
「あっ、マドちゃんと同じにしてくれたの!?」
鏡には、マドちゃんと同じく毛先を縦ロールにしている私がうつっていた。
「A、仁兎の髪型は…」
「ん?私がやったけど…編み込み、まずかった?」
「いや、よくできていると思っただけだ。学校に来なかった期間に腕を上げたか」
これって、褒めてくれてるんだよね?
しゅーくんか誰かを褒めることは滅多にないため、嬉しくなってしまう。
「ヘアメイクはバッチリ見て覚えたから!しゅーくんも髪長ければやるのになぁ」
「……いや、僕は結構だ」
「何でよ!」
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一日でかなりhit数が増えてて狂喜乱舞しました。れいあです。
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作者名:黎亜 | 作成日時:2019年2月7日 13時