方言女子は天然で…？2【Fischer's】 (ページ43)

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ダーマと…… ページ43

ダーマside

……俺たちは今、お化け屋敷の入口の前にいる。

マサイたちと少し間を開けて入るため、係員の指示を待つ……が、

ダーマ「…いい加減、離れてくんね？」

……Aがお化け屋敷に入る前から、ずっと俺の腕を掴んで離さない。

普通ならここで胸が当たってドキドキ～とかの展開なんだろうが、

こいつは胸もないし、掴む力がゴリラ並みで物凄い腕が痛い……もげそう←おい、失礼だなByA

ダーマ「ちょ、痛いってw」

A「うう……」

俺がAの手を掴み、離そうとすると首を何回も横に降り

嫌嫌を主張してくる。

係員「それでは、ごゆっくりお楽しみください(*^^*)」

係員から提灯をもらい、2人で前に進む。

ちなみに、まじで痛かったので腕は離してもらい、服の裾を掴んでいる状態。

あー、服が伸びる……おかんに怒られるわ。

A「……だーまぁ……(泣)」

はぁ、またか……

ダーマ「……なんだよ？」

A「出口まぁーだ～？(泣)」

大きな声で泣きべそかきながら、5分経たないうちにこれを何回も繰り返し聞いてくる。

ダーマ「あのな～、何回も言うけど、今入ってきたばっかだろうが。」

A「だってぇ…(泣)」

俺は優しくないから、モトキやザカオみたいに"大丈夫だよ"などと言ってあげるキャラでもないわけで……

A「…うっ……っ…ダーマ？？(泣)」

俺が立ち止まると、下を向いて歩いていたAが俺の背中にぶつかる。

ダーマ「…あのさ、俺がいるから平気だろ。」

俺としてはこれが限界だ。

これ以上は励ましの言葉がない。

Aは大きな目をさらに大きく見開いた。

目がうるみ、背丈さの問題で必然的にAが上目遣いになる。

俺はAの目元を親指で拭い、「ほら、置いてくぞ。」とだけ言った。

A「わっ、ま、待って～！！」

✂- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
Aside

"…あのさ、俺がいるから平気だろ。"

突然立ち止まったと思ったらこんなことを言うもんやから、驚きが隠せんかった。

彼なりに励まそうとして頑張ってくれたんや

そう思うと、やけに愛おしく感じた。

少しニヤケていると、"ほら、置いてくぞ。"と言ってほっていこうとする

うちは後を追いかけて、無理やり彼の手を握った。

ダーマ「おい…」

A「ここを出るまでの間だけ…ダメ？」

ダーマ「…別に//」

なんだかんだ言って、ダーマも優しくて可愛いのだ。