015 救出�� ページ16
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「私はゼロ。」
沿道も報道も、ブリタニアの全てがどよめき、仮面のテロリストに注目した。
「SHOWは終わりだ」
ジェレミアはそれを諌めるように、空に向かって発砲すると、飛んでいたヘリコプターからナイトメア…サザーランドが数機舞い降りた。
風邪が舞い上がり、マントが揺れる。
「さあ、まずはその仮面をとってもらおうか」
ゼロは仮面に手をかけた、そして、滑らかに手を掲げたい指を鳴らす。
彼の後方の車の覆いが取れ、不気味なタンクのようなものが姿を現す。
『あれは……例の、毒ガス？』
民衆で報道は動揺する。
スザクは違う、と訴えようとしたが、それを首につけられた首輪が阻む。
まるごと、沿道にいるブリタニア市民を人質に、スザクを解放する、魂胆か。
Aもジェレミアもそう考えた。
ジェレミアは銃を構えた。
「撃ってみろ、撃てない筈だ。お前なら」
「わかった、要求は」
「交換だ。これと枢木スザクを」
「笑止。この男はクロヴィス殿下を殺めた大逆の容疑。引き渡せる訳が無い」
「違うな。間違っているぞ、ジェレミア。犯人はそいつじゃあない。」
「クロヴィスを殺したのは、この私だ！」
さらなる動揺がブリタニアを襲う。
《なんということでしょう、ゼロと名乗る仮面の男が、いや性別は不明ですが…ともかく自ら、真犯人を名乗って出ました。でも、枢木一等兵はどうなるのでしょうか！》
『やりすぎ、逃げられるはずが……』
「イレブン一匹で尊いブリタニア人の命が大勢救えるんだ。悪くない取引だと思うがな」
「こやつは狂っている。殿下の護送車を偽装し、愚弄した罪、贖うがいい！」
サザーランドが銃を構える。
「いいのか。公表するぞ。オレンジよ」
オレンジとはなんだ。
ゼロは車を前進させた。
「私が死んだら公開されるようになっている。そうされたくなければ、」
「なんだ！何を言っている？！」
民衆どころか、オレンジと呼ばれたジェレミアでさえ、その言葉の意味が取れず、考えた。
それは策略だった。ジェレミアが、ゼロに弱みを握られている、それを証明しているように聞こえさせるための。
あからさまに動揺するジェレミアはゼロをしっかりと、見ている。
ゼロは言った。
「私達を全力で見逃せ、そっちの男もだ」
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古城玲於(プロフ) - 今後ともよろしくお願いします！本当にありがとうございます (2019年7月26日 14時) (
レス) id: 56f98660a0 (このIDを非表示/違反報告)
古城玲於(プロフ) - はじめまして、復活しました。コメントありがとうございます！これだけでやる気が (2019年7月26日 14時) (レス) id: 56f98660a0 (このIDを非表示/違反報告)
翔。(プロフ) - はじめまして、拝読させていただいてます！とても自分好みのストーリで読み言ってしまいました！！続き待ってます！！！頑張ってください！ (2019年6月20日 1時) (レス) id: 7366e8991b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛朗素 | 作成日時：2019年3月12日 19時
