45 輝きが消えた日 ページ46
『ありがとうございましたーっ！皆さん良いクリスマスを！』
歓声が止まない。お客さんみんな、輝く笑顔で満たされていて、俺たちもすごく楽しかった。まさに夢の時間…！ステージから去るまで、俺たちは皆に手を振り続けた。
また会える日を、強く願って。
＿＿＿＿＿＿＿＿。
「Aっ！楽しかったね！」
「うん。楽しかった…今まで、本当にありがとう」
「っ…！！」
その言葉を聞いて、俺は現実に一瞬で引き戻される。
なんでそんな泣きそうな笑顔で言うの？苦しいなら、悲しいなら、俺たちを頼ってよ。俺たちならなんでも乗り越えられるはずじゃん。
そこで、レオさんがぽそりとAに聞いた。
「…なぁ、A…お前の考えは、もう、本当に変えようがないのか…？」
その問いに、Aははっきり答えなかった。
「…大丈夫よ。私が消えても、2人は大丈夫！
……新しいステージが、貴方たちにはあるから」
「「っ…！」」
まただ。またその笑顔。Aのそんな笑顔見たくないよ。
新しいステージなんていらない。いらないから、ずっと俺たちと一緒にいてよ！
でもその言葉が、声になって出て来なかった。
「今日は、私の最後のわがままに付き合ってくれてありがとう。それと＿＿＿＿
ごめんね。さようなら」
それだけ言って、Aは、俺たちに背を向けて歩き出した。
あぁ、演じてたんだ。俺たちを傷つけないように。いつも通りのパフォーマンスが出来るように。
お前は、いっつも俺たちのことばっかりだ。
俺たちは、追いかける気力もなかった。あんな目をしたAは初めて見て、苦しくって、辛くてたまらなかった。膝をついて、ボロボロ涙を流して、俺の隣には、ただただ涙を流しているレオさんが、突っ立っていた。
翌日、Aは学校に来なくなった。レオさんも、来なくなった。
輝きが、消えた。
生徒会長、俺たちが本当に絶望したのは、この時だ。当時のお前たちに負けた時なんかとは比にならない絶望を味わった。
これが、最初の絶望。
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あずまこぐれ - 2年ほど前から愛読させて頂いている者です。この小説は、他の小説とは違う、心に響くものがあるんです。これからの更新は難しいものなのでしょうが、やっぱり見に来てしまいます。届いているかは分かりませんが、これからも度々見に来るので、更新、待ってます。 (2019年5月7日 18時) (
レス) id: af7df8004e (このIDを非表示/違反報告)
遊園地依存症 - めっちゃおもしろかったです！レオぴとスバル君の二人すごい好きだったんですごい嬉しいです！ (2018年1月29日 0時) (レス) id: f385502180 (このIDを非表示/違反報告)
辻本ロサンゼルス(プロフ) - プリンさん» スバル「ありがとうっ！そう言ってもらえて嬉しいよ〜！これからも応援よろしくね☆」レオ「わははっ！答えを聞く前に妄想してみろ！…な〜んてな！ユニット名は『Clarte』って書いて『クラルテ』って読むぞ☆」 (2017年12月19日 18時) (レス) id: 569f586e7a (このIDを非表示/違反報告)
プリン - とっても面白いです！こんな素晴らしい物語を作るなんて凄いです！尊敬します！！！あの、今更なんですがスバルとレオと夢主がいたユニットはなんて読むんですか？バカですみません！！！ (2017年12月18日 22時) (レス) id: e5258e5310 (このIDを非表示/違反報告)
辻本ロサンゼルス(プロフ) - ルルさん» スバル「泣かないで〜！俺は笑顔が好きだからさっ！」レオ「わはは！ロス(作者)、このコメントみて喜んでたぞ〜！これからも応援よろしくな！」 (2017年11月18日 14時) (レス) id: 569f586e7a (このIDを非表示/違反報告)
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