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パチンコで珍しく勝ったから調子乗って長谷川さんと飲んでいた。
店で浴びるように酒を飲んで(長谷川さんは実際に浴びてた)ふらふらと千鳥足で夜の町を歩いた。


時間も忘れて、どれ位経っただろう。
年甲斐も無く男2人ではしゃぎ倒していたが、何を飲んで何を話したかもう覚えていない
というか、ついさっきまで長谷川さんと並んで歩いてたのに長谷川さんがいない。

きっとどっかで転んでそのまま寝たんだろ

恐らくもう日付が変わっている
確証はないがきっとそうだ。だってすっげー頭痛いもん
二日酔い始まってんだよ絶対そうだよ


「うっっぷ」

咄嗟に口元を手で抑えたが胃袋から昇ってくるものを抑えられず

「おぼろろろろ」

傍にあった電柱に手をついて全て吐き出した
口の中に残る酸っぱい匂いに眉を顰める。
頭痛は止まらねェけど胃袋はマシになったな、と顔を上げると
急に視界の上の方が眩しくなった


「ぁあ?」


不思議に思って空を見上げて見ると、俺の頭上に光る円が浮かび上がっている。

え?なにこれ?
俺死んだ?死んだの?だってこれ天使の輪っかだよね?
天使の頭の上の光るリングだよなこれ
いつから死んでたの?今?今さっき死んだの?

ゲロ吐いて死んだの俺?嫌だよ口の中酸っぱいままあの世逝くの
つーか何死だよ、ゲロ死?そんなんアイツらに知られたら腹抱えて笑われそうなんだけど

ぼんやりの考えながら天使の輪っかを眺めてると次第に複雑な形になっていく
そう、なんか中学2年の男子が好きそうな魔法陣みたいな形に…


「ぶべらッ!!」


円の中から何かが頭上に落っこちてきた。
二日酔いで咄嗟に避けるなんてら芸当出来る訳もなく、その場に崩れ落ちる。
地面に頭をぶつけて意識は覚めてきたが頭痛は2倍になった。

「ッてーなオイ何なんだよ…うっぷ」

体の上に何かが乗っかっているせいで胃袋が圧迫されて再び吐きそうだ
我慢してどかそうと手を伸ばすと手が何かをむにゅっと掴んだ。

「…ん?」

とても触り心地が良い。男なら皆大好きなあれの感触のようである。
試しに何回か揉んでみるが、もうあれにしか感じられない。
痛む体に鞭打って体を起こしてみると、見慣れない服の女が俺の足の上に倒れている。

俺の右手は女の胸を鷲掴みにしていた。


「え?…え?」


状況を理解出来ない。頭ぶつけて幻覚でも見てんのか
定かでは無いが、ただ一つ分かったことがある。


「すっげー好みなんだけど」
銀さんの銀さんが反応してるから、間違いない。

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作者名:A | 作成日時:2017年2月19日 15時

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