14話 ページ16
萩原side
降谷「茶髪の女性?」
『そうそう』
ちょっと喧嘩?みたいなアクシデントはあったけど、
なんだかんだいつもの皆で昼飯を食べてるときに、
さっきここに座っていた彼女の話題になった。
『多分同じ鬼塚教場の子だと思うんだよね。
パソコンのそばに置かれてた教材に"鬼塚教場"って
きれいな字で書かれてたし。
ただ、名前は書いてなかったんだよね。
だから彼女の名前分かんなくてさぁ…
んで、さっきまでそこでパソコンを弄ってて、』
俺の向かいに座って煮物をたべてる諸伏の席を
視線で指しながらそう言った。
そういえば、あの子の姿勢すげぇ綺麗だったな…
松田「まあ俺達が来たら、どっか行ったけどな」
さっきまで口いっぱいにご飯を頬張りながら食べていた
じんぺーちゃんが、詰め込んだご飯をごくんっと
飲み込んで話に混ざってきた。
諸伏「それが誰だか分からない、と?」
軽く首を傾げながら確認を取るようにそう言う
諸伏ちゃんは本当に理解が早いなぁ…と思う。
でもあの子、目は残念ながらちゃんと見れなかったけど
髪のストレートだけどふわっとした感じとか、雰囲気が
可愛かったし、誰かしら知ってると思ったんだけど。
『そうなんだよ。入学してから今まで
彼女のこと見たことなかったし』
松田「お前、ただでさえこんだけ人いるってのに
このなかで女の名前と顔と…って全部覚えてたら、
俺はむしろそっちのほうが怖ぇというか…」
隣に座る陣平ちゃんは俺のことを引いた目で見る。
というより、"引くわー"って全面的に顔にかいてある。
でもそこまで露骨に出さなくてもよくない…?
伊達「それもそうだな」
え、伊達も納得しちゃうの?
我らが班長もここはフォローしてくれないの?
もう研二くん泣いちゃう。
降谷「その女の特徴は?」
『え?あー…目はあんまり見えなかったけど、
茶髪のストレートで長さが胸上くらいで…って
まさか降谷ちゃん探してくれんの!??』
え、意外すぎる。絶対こんな話には食いつかないし、
じんぺーちゃん並みに興味ないと思ってた。
降谷「気が向いたらな…ごちそうさまでした。」
手を合わせて降谷ちゃんはお盆を持つ。
え、食べ終わるの早くない??
俺まだ一品しか食べ終わってないんだけど???
早く食べ終わった降谷ちゃんを追いかけるように
俺たちもお昼を食べて食堂を出た。
あわよくばまた会えるかと思ったが、
今日このあと彼女と会うことはなかった。
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ぽこぽん(プロフ) - 命亜さん» ご指摘ありがとうございます。そうなんですよね。でも生憎とこの小説はご都合主義とオリジナルの産物なのでご容赦ください。 (2022年5月15日 8時) (レス) id: d7923ddccb (このIDを非表示/違反報告)
命亜 - ゼロヒロは親居ませんよ? (2022年5月13日 10時) (レス) @page5 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» やったね!感想を送ってきてくれるの楽しみにしてます!((想像した悲しい結末にならないよう祈ってね!☆ (2020年6月6日 11時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - ぽこぽんさん» 了解です!泣きます!((( ちなみに、それで泣いたのは悲しい結末を想像してですw (2020年6月6日 10時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» はやっ!?でも、私のかいた小説で泣いてくれるなんて正直嬉しいです!変な感じしますけど笑。これからも、もっと泣かせにいくのでどんどん泣いて最後はハッピーエンドになってください!……ってそこは私の腕次第ですな。 (2020年6月6日 10時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽこぽん | 作成日時:2019年10月2日 15時