9話 ページ11
貴方side
目を覚ました。
また白が視界をうめている。
でもさっきとは違って天井も見えるし、
首を動かせば窓から桜の薄桃色が見えた。
動かせる範囲内で周りを見渡すと白いカーテンと
点滴と花瓶に生けられた花。近くに置かれた私の服。
『ここ、病院…？』
ｶﾞｯｼｬﾝ!!
ほぼ吐息のような声でそう呟けば、いきなりなにかが
落ちる大きな音が聞こえて流石にびびった。
ゆっくりと首を動かしながら音のした扉の方を向くと、
点滴を変えようとしていたのか点滴パックを持った
看護師さんと、足元に道具を転がせ唖然とした表情の
まま動かない看護師さんがいた。
あ、さっきの大きな音は道具落とした音ね。理解した。
看護師「…っ！？せ、先生！！」
ひとりで勝手に納得してれば、段々と現実に戻ってきた
看護師さん達が慌てて先生を呼びに部屋を出ていった。
その後、看護師さんと一緒に医師が来て検査をした。
医師も来てそうそう起きた僕を見るなり驚いてた。
どうやら僕はあれから1ヶ月近く寝ていたらしく、
目覚めない可能性もあったらしい。
あれやこれやと検査に連れ出され、一応詳しい検査内容
とか教えてもらったけど、医学系がからっきしなため
聞いただけであって覚えてないし理解もしてない。
まあ結論的に言えば暫く安静にしてればいいらしい。
その会話をした2日後。
まだ体もろくに動かせない状態で僕は無理を言って
別の病院に転院させてもらった。
理由はまあ…親戚の家に引っ越すとか適当に繕ったけど
医師にはそりゃもう恐ろしいくらいに怒られた。
まあ当たり前なんだけどさ。
それでもなんとか説き伏せて、神様の使いが私の親戚の
ふりをして転院や転校などの手続きをしてくれた。
勿論、色々お世話になってた親戚ともおさらばした。
元々私のこと嫌いなのか苦手なのか知らないけど、
最初からずっと嫌々ながらに私の面倒を見ていたから、
むしろ引き取ってもらえてせいせいしたって顔してた。
元々いた病院の人にも、学校の先生にも
あまり口外しないようにしてもらった。
もちろん降谷くんや諸伏くんには言ってない。
『大丈夫、僕が皆を助けるから。』
名残惜しいこの街を後にして新しい病院へと移動中。
病室に置かれていた唯一3人で写ってる写真を、
指の腹で優しく撫でながらそう呟いた。
窓の外はどこまでも青い空が広がっている。
こうして僕の"未来を変える話"が始まった。
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ぽこぽん(プロフ) - 命亜さん» ご指摘ありがとうございます。そうなんですよね。でも生憎とこの小説はご都合主義とオリジナルの産物なのでご容赦ください。 (2022年5月15日 8時) (
レス) id: d7923ddccb (このIDを非表示/違反報告)
命亜 - ゼロヒロは親居ませんよ？ (2022年5月13日 10時) (レス) @page5 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» やったね！感想を送ってきてくれるの楽しみにしてます！((想像した悲しい結末にならないよう祈ってね！☆ (2020年6月6日 11時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - ぽこぽんさん» 了解です！泣きます！((( ちなみに、それで泣いたのは悲しい結末を想像してですw (2020年6月6日 10時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» はやっ！？でも、私のかいた小説で泣いてくれるなんて正直嬉しいです！変な感じしますけど笑。これからも、もっと泣かせにいくのでどんどん泣いて最後はハッピーエンドになってください！……ってそこは私の腕次第ですな。 (2020年6月6日 10時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽこぽん | 作成日時：2019年10月2日 15時
