サー・ナイトアイ02 ページ40
そしてそんな折、出久からその話がもたらされたのだ。
「サー・ナイトアイ……！？」
「うん！ 通形先輩のインターン先で、僕も紹介してもらうことになったんだけど、先輩が語部さんのことも推薦したいって！」
「でも、だって、サー・ナイトアイって、あの、オールマイトの元サイドキックのサー・ナイトアイだよね……！？」
「うん！」
あのオールマイトのサイドキックとして、ブレイン的立ち位置から彼を支えた切れ者中の切れ者。そんなヒーローに推薦してもらえるなんて、こんなチャンスはそうそうあるものではない。
「正直、語部さんが一緒なら僕も心強いんだけど……」
出久の言わんとしていることはわかる。ナイトアイは、自他ともに認めるストイックなヒーローだ。眼鏡の奥に光る鋭い眼差しに、モニター越しとはいえ寒気が走るような思いをしたことは強く印象に残っている。
「……どうかな？」
恐らく、とても厳しい経験になるだろう。
(……でも、答えなんて決まってる)
強くなるなら、怖気付いてなんていられない。
「もちろん！ お願いするよ！」
そして、その週末。
「ここがサーの事務所だよね」
「「おォ……」」
カチン、と固まった1年2人に、通形は角張るなよ、と拳を握る。
「言いそびれてたけど、サーはとても厳しいんだよね」
「存じております」
「自分にも他人にも厳しくて、誰よりストイックな仕事ぶりが有名……ですよね」
一様に冷や汗をかいている2人に、通形は言う。
「それもだけどね……サーにはメディアと違うもう一つの顔がある」
「もう一つの、顔……？」
そして通形は、思いもよらない一言を口にした。
「門前払いされたくないのなら、これからサーと会って話し終わるまでに、必ず１回サーを笑わせるんだ」
「「へっ？」」
ナイトアイと、笑い………いまいち結びつかないそれらに、勿論2人は戸惑った。
「なんですかソレ……笑わせるって……」
「サーはああ見えてというか……だからこそというか……ユーモアを最も尊重するんだ」
(に、俄には信じられないけど……)
メディアでのナイトアイと、通形の言うナイトアイがどうにも重ならず、Aはううんと唸った。
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SangriA(プロフ) - あいうえお。さん» お久しぶりでございます！いつの間にか7です……！9月に書き始めたシリーズなのにおかしいな……。これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！ (2018年10月26日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお。 - 久しぶりのコメント、いつのまにかもう7。更新が進む進む。低下する私の語彙力。←←更新頑張ってください！(唐突←← (2018年10月25日 23時) (レス) id: a39bf4407f (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» そう言ってもらえてありがたやですー( ´ ▽ ` )更新がんばりますねー (2018年10月20日 22時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - SangriAさん» 試験面白い！忙しい中レスありがとうございます！頑張ってください！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: d204d91f16 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！まだまだ更新がんばるので楽しんでくれたら嬉しいです！ (2018年10月18日 19時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年10月17日 21時
