少女の記憶、少女の運命 9章【FAIRYTAIL】

specialedition3 ページ35

ユリカside


『今日は付き合ってくれてありがとね、』


私はグレイとデートできてとっても楽しかった

グレイも同じ気持ちでいてくれたら嬉しいな

……………なーんてね。


『お礼に、お茶でも淹れるよ、入って』


グ「あぁ、」


私は私の家のなかにグレイを通す


『適当に座ってて、今淹れてくるから』


私はグレイを置いて、お茶を淹れに

キッチンに向かった


そして、お茶を淹れ終わって戻ると

グレイはソファに座って静かに寝ていた


『疲れたのかな………ありがとね』


私はそういいながらグレイの髪を撫でた

グレイの髪は思ったよりサラサラだった


しばらくグレイの顔を見つめ、

グレイの髪を撫で続けていると…………


突然、グレイに腕をつかまれた


『え、あ、起きてたの？グレイ』


グ「あぁ、ずっとな」


そう考えたら突然恥ずかしくなって、

俯いて手を引っ込めようとしたのだが………


グレイにつかまれていたため、

引っ込めることができないのを思い出した。


グ「ほら、」


グレイは私に何かを差し出した。

私はしばらくそれを見つめる…………


『何、……これ？』


グ「今日、ハロウィンだろ？菓子だよ」


まさか、グレイが用意してるとは思わなくて…

私はそのお菓子を受け取った


『用意してるとは思わなかった………』


グ「軽く失礼だな………

　 ま、さっき買ったんだけどな」


グレイがくれたお菓子はクッキー

ラッピングをほどけば、甘くていい香りがした


『ね！食べていい？』


グ「あぁ、」


短くグレイが返事をしたのを聞いて

私はクッキーを頬張る


『ん〜！美味しい！！』


さすがグレイ、私の好みをわかってるね！

あれ、そういえば……………


『私、お菓子用意してない…………』


グ「…別に構わねぇよ」


グレイのその言葉にほっと胸を撫で下ろした

明日は…………用意しておこう。


グ「その代わり………」


グレイはそう言葉を紡ぐと、

私の頬についていたらしいクッキーの欠片を

ペロリと舐めた


『…………っ！？』


グ「今夜は悪戯するから、覚悟しとけよ？」


グレイはニヤリと笑った。


どうやら今夜は……………

悪戯に溺れる夜になりそうです









．








Trick or Treat？

あなたはお菓子？それとも…………悪戯？

story376→←specialedition2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す