少女の記憶、少女の運命 9章【FAIRYTAIL】

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ユリカside

魔導士たちの活躍により

ドラゴンの脅威は消え去った


そして今日、

ドラゴンに立ち向かった魔導士たちは

城で開かれるパーティに招待されていた


きらびやかな装飾が施された城を見渡し

私は呆気に取られていた。


『すごい………お城ってこんなに綺麗なのね』


グ「城なんて初めて入ったもんな、」


本当にその通り、

王宮に入る機会なんて二度とないと思う。


グ「にしてもユリカ………」


『？』


いきなり語尾を濁すグレイに、

私は首をかしげた。


グ「その………似合ってる」


『！！…………あ…ありがとう』


グレイが顔を赤くして言うものだから

私も顔を赤らめた…………というのは違うかな、


とにかく、嬉しさと恥ずかしさで

私は顔を赤くした


それと、似合ってるっていうのは

おそらく衣装の事。


今日のパーティ用に城でドレスなどを

用意してくれたのだ。


皆がそれぞれの衣装を着て着飾っている。


『でも、グレイは服着て。』


グ「うおっ」


そこに、ver.2.0になったという

ジュビアがやってきた


ｼﾞｭ「グレイ様、愛してます！！」


グ「お断りだ」


ジュビアがグレイに抱きつこうとするが

グレイはそれを軽くよけた


グ「オレも新時代に突入した

　 イヤなものはイヤだとハッキリ言うからな」


『ふふっ、どっちも頑張れ〜』


なんかこの２人のやり取りが面白かった

そこに、リオンが歩いてきた


ﾘｵ「グレイ、オレはハッキリわかったよ

　 ユリカの心はオレを向いてないのだと」


「「遅くね」」


リオンのその言葉にうーん、と

私は考え込んだ


『私、リオンの事好きだよ？

　でもそれは友達として………仲間として

　私が異性として好きになれるのは

　今もこれからもグレイだけ！』


私がにっと笑うとグレイは顔を赤くした

一方リオンは目を見開いたあとふっと笑った


ﾘｵ「なら、ユリカはオレに好意がないわけでは

　 ない…………ということだな？

　 ならばオレはあきらめんぞ、

　 いつかグレイからユリカを奪ってみせる」


と、リオンは自信に満ちた表情で言う。

このめんどくさい関係はまだ続きそうだ


グ「めんどくせ、嫌いって

　 言っとけば良かったんだよあんな奴」


『だって〜…………』

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