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story363 ページ20

not side

戦場の一角でウルティアは膝をついた


ウル「(思いとどまった……殺さなかった………

  だけどそこじゃない、私は……

  何の罪もない人間を……殺そうとした!!

  極めて短絡的に……人の命を消そうとした…

  私はやっぱり変わってない)」


ウルティアは先ほど、

現在のローグを殺そうとした。


理由は簡単、この時代にローグがいなければ

未来にローグがいることはないから


ウルティアは自身の震える手を見る

そして静かに涙を流した


ウル「(なにが魔女の罪よ

  私の罪は償う事はできない)」


ゆっくりと………ウルティアの目から

光が失われていく


ウル「(私にはもう……生きる資格がない……)」


数年前………まだウルティアが子供だった頃…


ウルティアは母、ウルとの時間を取り戻したくて

必死に時のアークについて調べていた


そしてついにつかんだ足がかり、

″時のアーク・ラストエイジス″


この魔法は術者の時………命を奪う。

当時のウルティアはこの魔法を望まなかった


たとえ時を戻せたとしても、

自分だけが失ってしまうこの魔法を………………


ウル「(今なら望むわ………)」


しかし、現在のウルティアはそれを望んだ


自分の命で世界がもとに戻るなら………

世界に平和が戻ってくるのなら………


ウルティアには自身の命を捧げる覚悟があった


ウル「時のアーク・ラストエイジス!!!!」


ウルティアの周りには魔力の渦ができていた

とても膨大な魔力の渦。


ウルティア自身、

その膨大な魔力に体が悲鳴をあげるほどだ


ウル「(お願い!!世界を元に……

  せめて……扉が開く前に……

  私の命の分だけ″時″を…………………)」


そして世界は光に包まれた。

世界が……戻る。


ウル「(時が………戻っ………)」


本来ならば、術者の命の分だけ時が戻るはず

ウルティアは時計を見てその目を見開いた


ウル「(1分………!?私の……命の代価が………

  1分…だけ………!?そんな………

  私は誰一人として救えなかった)」


ウルティアは戦場で………

力なく崩れ落ちていった………………

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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - いくら丼さん» ありがとうございます。大会頑張ります!終わったらきちんと更新もしますね笑 とりあえず、水曜日までは待っていてください! (2017年11月13日 8時) (レス) id: 5392b90fcd (このIDを非表示/違反報告)
いくら丼 - 大会頑張ってください!応援してます(*^o^*)そしてまた更新を(*゚▽゚*)←結局それが狙いな奴…と、取り敢えず(汗)いくら丼はめっちゃ応援してますんで( ° ^ ° )\/ (2017年11月12日 12時) (レス) id: e77549efbd (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - いくら丼さん» ありがとうございます!楽しんでもらえたようで何よりです(*´∀`*)これからも頑張ります! (2017年10月31日 22時) (レス) id: 5392b90fcd (このIDを非表示/違反報告)
いくら丼 - ハロウィン編楽しみに拝見させていただきました(*^o^*)リクエストに応えていただき感謝してますm(__)mこれからも頑張ってください! (2017年10月31日 22時) (レス) id: e77549efbd (このIDを非表示/違反報告)
いくら丼 - ありがとうございます、本っっっっ当に感謝してます!日替わり、見せて頂きました!とっても素敵なお話でした(*^o^*) (2017年10月29日 23時) (レス) id: e77549efbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2017年9月25日 19時

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