検索窓
今日:7 hit、昨日:19 hit、合計:17,184 hit

. ページ35

私たちの放った奥義が天球儀にぶつかる。
すると…空に浮かぶ赤い十二星座の光が、かすみ始めた。

その姿を主張するように光っていた星座は力をなくし、今にも消えそうなほど。





シャ「いいわよ!」


ル「うん、いけるかも!」





今まで以上に手応えがあった。
あともう少し、あともう少しで必ず天球儀は壊れる。

ここで終わりにしてみせる。
私はぐっと、魔法を放つ手に力を込めた。





オフィ「恰も砂糖に群がる蟻の如し、踏み潰してくれようぞ」





笛の音が聞こえる。
その瞬間、あたりの岩が爆発し…砕けた岩が私たちの方へと向かってきた。

咄嗟に、ぐるりと周り魔法の標的を変える。
水の刃が私たちに向かってきた岩を砕き弾いた。
しかし……天球儀は何事もなかったかのように動き出し、空に浮かぶ星座もまた光を取り戻した。





ウェ「そんな…」


ヒス「アルカディオス様!!!」





ヒスイ姫の声にハッと下を見る。
すると、先程オフィウクスが吹いた笛により砕かれた岩にアルカディオスが潰されているのが見えた。

私はすぐに翼をはためかせ、手に水を纏った。





『水竜の…翼撃!!!』





アルカディオスを押しつぶす岩を破壊し、地面に着地する。
全く、姫様を助けるためとはいえ岩を受け止めようとするなんて無茶するものね。





ウェ「私が治癒魔法を…!」


アル「お怪我は、ありませんか…姫……!」


ヒス「何を言っているの、あなたはいつも自分を犠牲にして…」


ウェ「アルカディオスさんの事は私が。
ここは私がやりますから!」





となれば、天球儀を壊すのは私たちの役目。
今度こそ破壊しようと、再び飛び上がった時……天球儀から今までよりも何倍も強く眩い光が放たれた。





オフィ「リベラム・ウェールスは愈々最終局面を迎えた。
この赤き光は我がアストラルスピリタス全体に満ち、かつ全ての星座に向かって放たれた時……星霊王は究極の力をその御手に抱かれるのだ!」


ハ「そんな事したらあのでっかい髭が燃えちゃうよ!」


ナ「……ルーシィたちは、星霊魔導士は、みんな繋がってんだ。星霊と心で繋がってんだ」


ル「ナツ……」


ハ「そうだそうだ!繋がりだ!」


ナ「お前もユキノの星霊だろォが。切らせはしねぇ」


オフィ「死の舞踏はこれまで、次は……死の制裁」





その時、これまでとは違う…さらに不快感を煽るような音が響き渡る。
その音はナツを弾き飛ばした。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
109人がお気に入り
設定タグ:グレイ , FAIRYTAIL , 妖精の尻尾
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月28日 21時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2021年8月11日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。