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オフィ「何をしても無駄なこと!
うぬらにリベラム・ウェールスを止める手立てなどない!」
ナ「手立てもくそもねぇ!絶対ェ…止めてやる!」
そう、何がなんでも止めなければならない。
リベラム・ウェールスを止められなければ、星霊界が…星霊たちが危ないのだから。
それだけじゃない、星霊界の影響が人間界にも及んでいるのなら……私たちのいるこの場所も、どうなるのか分からない。
ナ「ルーシィ!みんな!
とにかく天球儀だ。ぶっ壊せ!!!」
オフィ「愚かなり、人間。無駄だと言ったはず!!!」
ナ「さっきからごちゃごちゃうっせェんだよ!
火竜の……鉄拳!!!!」
ナツがハッピーと共に飛び上がり、拳に纏った炎をオフィウクスへと向ける。
しかし、笛の音が響いたかと思えば……その炎はナツへと向かっていった。
まるで…オフィウクスがナツの炎を操っているようだった。
ル「ナツ!」
ウェ「ナツさん!」
『あの笛…何か不思議な力があるみたいね』
ヒス「あれは、へび使いの…死の舞踏。
視界にあるもの全ての動きを、あの笛で自在に操ることが出来るのです」
死の舞踏、聞きなれない単語に首を傾げる。
そもそも星霊に関する知識はそう多くないし、隠された十三番目の星霊となれば尚更のこと。
それにしても…厄介な笛ね、あれは。
ナ「ぐっ……ぐあっ!」
殴りかかっては笛の音色で飛ばされる。
纏った炎もオフィウクスが自在に操り、ナツに攻撃の隙を与えんとしていた。
ウェ「!危ない!天竜の…砕牙!!!」
天球儀から放たれる光が私たちへと迫る。
その瞬間、ウェンディが魔法を放ち……光とぶつかったそれは大きな爆発を起こした。
……ナツの戦いを見ている場合じゃないわね。
『ナツがオフィウクスの相手をするなら……
こっちはこっちで、天球儀を破壊しないとね』
アル「だが、近づこうにも……」
ル「出来ることは何でもやらなきゃ!
ユリカ、ウェンディ!行こう!」
ルーシィの言葉に頷き、たんと地面を蹴る。
そして…眩いほどに光る天球儀の赤い光を見据えた。
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マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月28日 21時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2021年8月11日 19時