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ダ「ユリカ!」
ウェ「ユリカさん!」
『ウェンディ!大丈夫だった?』
天球儀の元まで戻ってきたウェンディの身体には、ところどころ傷が見受けられる。
しかし、それを微塵も感じさせない様子で……ウェンディは力強く頷いた。
そして私たちは天球儀の上へと舞い上がる。
相変わらず天球儀はものすごい威力の光を放ってくるし、その威力が衰える気配もない。
『ウェンディ、行ける?』
ウェ「はい!いつでも!」
『ふふ、頼もしいわね。
それじゃあ…天球儀からの攻撃は私がなんとかするから、その隙に天球儀に攻撃してほしいの』
シャ「そんなことできるの!?」
『出来る出来ないじゃなくて、やらなきゃいけないの』
翼をはためかせ、天球儀との距離を詰める。
一歩間違えれば光に焼き貫かれる。
それでも躊躇っている暇はない、今は…私たちに出来ることをやるしかないのだから。
『二重魔法陣展開、
放たれた光を、魔法陣が吸収していく。
あの天球儀はある意味魔法具、ならばそれから放たれるものは魔法の一種といえる。
魔法ならば…私の消去で無効化することが可能だ。
『ウェンディ!』
ウェ「はい!滅竜奥義…照破・天空穿!!!!」
竜巻のように鋭い風の刃が天球儀へと向かっていく。
しかしそれは、天球儀に当たる直前で赤い光と鬩ぎ合い……やがてウェンディは押し負けてしまった。
私は咄嗟に魔法陣を消し去り、落下していくウェンディを受け止める。
『大丈夫?』
ウェ「すみません…ありがとうございます」
ハ「ダメだ、やっぱりロキを倒さないとリベラムは止められないよ…」
下を見れば、ナツはレオの前に膝をついていた。
しかし…何度でも立ち上がり、向かっていく。
ナツはいつだってそうやって強敵に勝ってきた、今回だって……私は、私たちは、ナツを信じているから。
ナ「モード黒炎竜、滅竜奥義…漆黒・爆炎刃!!!!」
レオの黒い炎とナツの炎が合わさり、融合する。
繰り出された魔法はレオへと直撃し…その体を、岩へと叩きつけた。
シャ「やったわ!」
ハ「あいさー!」
ダ「さすがナツ!」
そしてレオは強制閉門され、空に獅子の星座が現れる。残りの星霊はあと2体。
処女宮のバルゴと、天秤宮のライブラ。
しかしリベラムを執り行っていたレオを倒した。
それならリベラムも止まるはず………。
しかし、天球儀は変わらず不気味な赤い光を放ち続けていた。
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マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月28日 21時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2021年8月11日 19時