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レオ「星霊を人間との契約から解き放つ儀式、リベラム。今度こそは完成させて見せる!」
オフィ「……万事怠りはございませぬ、星霊王」
『!』
フォルアが見せてくれた本……
あそこに書かれた一節は何のことかと今までずっと考えていた。
………おそらく、"隠された星"というのはオフィウクスのこと。黄道に乗っているのに黄道十二門に含まれない隠された星霊。
一見、オフィウクスはレオに従っているように見える。レオは黄道十二門のリーダーなのだから、何もおかしい事ではない。
だけど……"隠された星はその身を主人のために捧げる"、この主人が指すのは一体誰なのか。
天球儀は天へと昇り、
空には次々と星座が映し出されていく。
ナ「……星?」
ウェ「あれは星座です」
ナ「星座……」
『牡牛座…双子座、蠍座に射手座』
シャ「あれは蟹座ね」
ハ「こうなってこうなって……魚も2匹いるよ!」
ダ「魚座ね」
『それに水瓶座と山羊座、牡羊座ね』
空に映し出されるのは黄道十二門の星座。
見えるのは全部で九つの星座。
あそこにないのは獅子座と乙女座と天秤座ね。
レオ「あれなる星座は……強制閉門され、星霊界にいる日蝕星霊たち。
我ら闇に問う、十二星座の輝きに漆黒を欲し…天と地と人との楔を断たんとする。
我らが賜うは…求むるは真なる永劫、求るは完全なる自由!」
レオが天球儀に向け何かを呟く。
……まさか、これがリベラムの儀式?
レオ「リベラム!」
その瞬間、レオの手に黒い光が灯り……
やがてその光ごとレオの体は赤い光に包まれる。
それは光と言うにはあまりに不気味で……
光のはずなのに闇に包まれたような、光と対極にあるもののような気がした。
ナ「おまえ、まだやる気か!」
レオ「闇の王よ、星の王よ、永久の王よ。
天球に囚われし我らが魂の楔を、無限なる時の空へと解き放て!」
その瞬間……。
月から放たれた赤い光が天球儀を照らし、赤い光を纏った天球儀が空に浮かぶ星座を照らした。
リベラム、強制閉門、空の星座。
オフィウクス、隠された星……そして、あの本に書かれていた一節。
………あれ?これってまさか。
『………。』
不気味な光が夜空を照らす。
私の胸には不安が募るばかりだった……。
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マリイ - ユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年7月28日 21時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2021年8月11日 19時