少女の記憶、少女の運命番外編 2章【FAIRYTAIL】 (ページ15)

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ナ「んのヤロォ……」

ﾋｽ「待ってください」

扉の先に走り出そうとしたナツをヒスイ姫が止める。
後ろにはアルカディオス…だったっけ、姫の騎士の姿もあった。

……そういえば、姫様は何でここに？

ﾋｽ「この鍵を一本ずつ託します。
星霊魔導士の魔力を蓄積させたので、これで皆さんでも強制閉門が可能になります」

箱を開けると、そこには銀色の鍵。
どうやら…これで星霊たちを強制閉門し、星霊界に返すというのが作戦らしい。

ナ「オレにはロキのをくれ！」

ル「ロキは私が……！」

ナ「今のあいつは、誰が何を言っても聞きゃあしねぇよ。聞くのは……こいつだけだ」

そう言ってナツは拳を掲げる。

今の彼は…私たちの知っているロキではない。
そして、ルーシィの星霊である獅子宮のレオでもない。
悔しいけど……私たちは戦わなきゃ。

ル「あんまり…やりすぎないでよ。
私の大切な仲間なんだからね……」

ナ「わーってるよ」

ﾋｽ「どうぞ、獅子宮の鍵です。
ここは人間界と星霊界の狭間……何が起きるかわかりません、お気をつけて」

ナ「……よし、行くぞハッピー！」

ハ「あいさー！」

ナツとハッピーは獅子宮の扉の先へと消えて行く。

そしてそれぞれが鍵を持って、それぞれの扉の前に立つ。この先に……星霊がいる。

『ジュビア、一緒に行こ』

ｼﾞｭ「はい、行きましょう！」

私はジュビアと白羊宮の鍵を持ち、扉を見据えた。
白羊宮のアリエス……モコモコを使う子だったと思うけど…さっき見たら、ちょっとファンキーになってたわね。

この扉の先に…何があるのか。

ル「ヒスイ姫、必ず強制閉門を成功させてきます」

ﾋｽ「……お願いします」

エ「みんな、追うぞ！」

その声を合図に、私たちは扉の先の光に飛び込む。
私はジュビアとダイアと共に……
白羊宮の扉をくぐり抜けた。

この先に何があろうと……
私は、必ず星霊たちを元に戻してみせる。