少女の記憶、少女の運命番外編 2章【FAIRYTAIL】 (ページ11)

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「この世界が星霊界の影響を強く受けているのは知ってるな？」

『……。』

ﾌｫ「……知らないのか？」

『ほんの…少しは？』

ﾌｫ「まあいい、そこから説明してやる」

フォルアは立ち上がると、奥の部屋から分厚く少し古びた本を取ってきた。
表紙には星の模様が散りばめられていて、星霊やまたは天体などについて書かれている本なのだとすぐに分かった。

ﾌｫ「星霊界と人間界はつながっている。
そしてその世界を繋ぐ扉を開くのが星霊魔導士だ。
つまり、世界が繋がっている以上…どちらかの世界で異変が起こった場合、少なからず影響が出る」

「『なるほど……』」

ﾌｫ「仮説でしかないが、星霊界で何らかの問題が起こってこっちにも影響が出ているというのは考えられるな」

その何らかの問題、っていうのが黄道十二門の星霊の異変……ってことよね。
クル爺曰く、星霊界もとても危険な状態みたいだし。

つまり、この仮説が正しければ異常気象を解決するためには星霊たちの問題を解決しなければいけない……と。
うん、なかなか単純でわかりやすい。

ﾌｫ「それで、ここからが本題だ」

ダ「本題？」

ﾌｫ「あぁ、この本を見てくれ」

先ほど持ってきた本を広げ、指をさす。
それは…何かの詩の一部のようだった。

『"星の光陰る時世界は闇に覆われる"
"星々が求めるはリベラムの光"』

ダ「リベラム!!!」

ﾌｫ「知ってる単語だったか？
そして重要なのは最後の一節だ。
"隠された星はその身を主人のために捧げる"」

隠された星……。
昔の文章、というのは言い方が遠回しすぎてどうも苦手だ。理解するのが大変で。

でも、これはきっと手がかりだ。