検索窓
今日:14 hit、昨日:21 hit、合計:13,961 hit

story6 ページ7

あの後、塔にいた兵を蹴散らした私とダイアはみんなと合流した。
今は王都から離れた森の中で身を潜めている。





「杖は手に入った。
問題はフィオーレまでの帰り道だな」


「奴等に気づかれちまったからなぁ、ナツのせいで」


「オレのせいじゃねーだろ。
あれは罠があってだなぁ……」


『こんな時まで喧嘩しないでくれる?面倒くさい』





思わずため息をつく。

気づかれてしまったのは誰のせいでもない。
あんな魔法陣が仕掛けられてるなんて……敵も用意周到だということを認識していなかったのが落ち度。





「それにしてもこんな杖がすごい魔力を秘めてるなんてね」


「見せて見せて〜。
全然魔力を感じないんだよね」


「遊ばないの」





ハッピーはぶんぶん、と杖を振り回しているけど……
一応フィオーレの王様から依頼を受けた"危険物"なのよね、それ。

全く、危機感がないのかなんなのか。





「あれ?でもナツは魔力を感じた…って」


「ん?あぁ……、あー!ダメだ!わっかんねー!」





ナツは頭を抱えて倒れ込む。
ナツが考え事なんて、明日は雨かしら…なんて笑いつつも、私の頭からはナツの泣いていた顔が頭から離れなかった。

……ナツが涙を流したのは杖を手にした瞬間。
杖の名前は"竜の涙(ドラゴンクライ)"。
何かを、魔力を、感じたってことかしら。





「いずれにしても、国をも滅ぼす杖とは物騒な話だ。
取り扱いには注意せねば……」


「!」


「ハッピー、魚の絵なんて描いてる場合じゃないよ」


「うわぁん、ダイア〜ごめんなさぁい……」

story7→←story5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
50人がお気に入り
設定タグ:グレイ , FAIRYTAIL , DRAGONCRY
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2021年7月30日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。