星と幻想【FAIRYTAIL】 (ページ18)

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次の日。
私たちは儀式を止めるべく、神殿に向かって走っていた。

すると、何やら町のある方角から人々の声が聞こえてくる。それは滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の耳でなくとも聞こえるほどに騒がしい。

「向こうの方が騒がしいな」

「様子を見てくる」

『気をつけて』

「あぁ」

グレイは街の方へと向かい、私たちはそのまま神殿の方へ進む。
すると、前方から見覚えのある兵が………

「さっそくお出迎えみてぇだな！」

私たちの方へと走ってくるステラの兵士。
その兵士たちをエルザが一瞬で斬り裂いた。

私たちが神殿へ向かうっていうのはバレバレみたいね……

「ここは任せろ！神殿に向かえ！」

「わかった！」

「行くぞ！」

「あいさー！」

……ちらりと視界に入った赤に、思わず目を疑う。
私の記憶が正しければハッピーって青かったはずなんだけど…。

「ハッピー何だその色!!!」

「ん？どわぁっ!!昨日食べた木の実のせいかな!!?」

『……結局食べたのね、アレ』

「毒とかじゃなければ良いけど……」

.

段々と日が暮れてきて、儀式の時間が近づいている。
何とか儀式に間に合うようにと私たちは必死に北西の神殿へと向かうけれど………

「！」

「おっそ」

次々と邪魔が入る。
……まぁ、そうよね、ステラ王国としては杖を取られるわけにはいかないものね。

「私が足止めします」

「先に行って！」

「シャルルも!?」

シャルルは人間の姿に変身し、ウェンディと共に敵の前に立ち塞がる。

「アンタよりは強いし」

「ガァァアンッ!!!!」

「任せたぞ、ウェンディ、シャルル」

「はいはい、行くよ〜」

ショックを受けているハッピーの尻尾をダイアが乱暴に掴んで私たちはまた走り出す。

儀式の時間まであと少し、立ち止まっている暇はない。