第29話：化猫の宿の真実 （ 1 / 5 ） ページ41
美しく暖かい緋色の朝焼けを見た後、化猫の宿へと移動。ウェンディからの申し出で、集落で作られたという織物の服へと着替える。それに可愛いとはしゃいでいた時、アクアからAさんが探していたと言われてて首を傾げつつも、彼女がいるというテントへ。
「Aさん！」
同じように民族衣装へと着替えていたらしいAさん。私やシェリーと比べると露出はだいぶ控えめだったけれど、彼女の白い肌には良く似合っていた。何処か懐かしげにテント内を見詰めていた彼女が、こちらの呼び掛けに振り返ると柔らかそうな薄紫の髪が揺れた。( あれ、でも…あの時は黒髪だったような……？ )
「嗚呼、呼び出してごめん。……手を出して」
「？ ………これ、黄道十二門の鍵！？」
僅かな違和感を抱きつつも、言われた通りに手を出せば、そこに乗せられたのは三本の鍵。それも唯の鍵ではなく、星霊の、黄金十二門の鍵。一体、どの星霊の鍵なのか。それは星座を示す記号を見れば一目瞭然だった。
「これって、エンジェルが契約してた星霊…」
「エンジェルの逮捕で契約は切れた筈。私は一時的に預かっただけだから、詳しい事は星霊たち本人から、丁度来たみたいだし」
「ウィーアー！オレっちとしてはアンタに
「ダメでしょうか？」
「黄道十二門の星霊が一気に3人も…！！？」
「人？ オレっちたちの数え方は�狢劉瓩世次▲Ε�？」
「あ…うん。それ、やめたんだ。ロキとか人みたいでしょ？ なんか…物みたいに数えるの抵抗出来ちゃって………」
「……宜しくお願いします、オーナー！！」
「うん！！こちらこそ、よろしくね。スコーピオン、アリエス、ジェミニ」
Aさんの言葉と共に自身の魔力で扉を潜って来たらしい星霊3人が姿を現す。笑顔を向けてくれた彼らにあたしも笑った。
そして私の話はそれだけと外套を羽織った上でテントを出ようとする彼女を、アリエスが呼び止めて、鍵を預かって下さってありがとうございましたと頭を下げれば、緩く首を振った。
「あたしからもありがとうございました！願いを叶えてくれて！」
「…違う」
「え？」
「エンジェルが許せなかったのは事実だけど…今回の目的が六魔将軍討伐であった以上、誰かしらが相手をして逮捕に至ったはず。でも…こうして星霊たちが立って、貴女に力を貸そうとしているのは彼ら自身の意志。そしてそれは貴女の願い ── 貴女の想いが届いたから」
この結果は貴女の力が齎したものだと続けたAさんに思わず笑みが零れた。
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ゆきっき(プロフ) - いつかヴェンディが真実を知る日をずっと楽しみに待ってます！ (2022年8月4日 0時) (
レス) @page46 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 続き待ってます (2021年6月11日 16時) (レス) id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しく思います。また近々続きの更新して下さると嬉しく思います。更新を楽しみに待ってます。 (2021年3月31日 6時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しいです。更新を楽しみに待ってます。 (2021年1月21日 21時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。返信待ってます。 (2020年7月28日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗葉 | 作成日時：2019年11月30日 19時
