FAIRY TAIL - 蒼穹の巫女 - 02 (ページ25)

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「そして一番人気は、この魔導士フィギュア！一体3000J。因みにキャストオフ可能」
「クォリティーの高さ故に、この値段な訳ね」
「残念ながら、Aのはこんな感じ。顔が分からなくてキャストオフは不可能。……あ、後は新聞。昔から良く読んでただろ」
「フィギュアは要らないけど、新聞とマグカップだけは買う」
「こ、これは…グレイ様……！」

ルーシィので態々再現してくれたマックス。態々水着姿にする必要とはと思っていれば、次に出されたのは私のらしいフィギュア。唯、判断要素なのが外套と靴だけで…最早、誰かすら怪しいもの。

ジュエルを払って新聞とマグカップだけ受け取る私の横でグレイのフィギュアをガン見するジュビア。何故か彼のフィギュアは元から上半身裸らしい。( という、様って… )

誰？と首を傾げるマックスに、彼女の説明をする。エレメント４という事には驚いていたようだけど、グレイと戦っただけで直接危害は加えて居ないから許容範囲のようだ。( 私達としては後はアカネで力を貸してくれた事も有る )

グレイのフィギュアを買おうか迷っているらしいジュビアを横目に新聞を眺めていれば、其処で評議院が壊滅した事を知る。幸い、死者なんかは出なかったよう。( ジークレインやら、何やら色々有ったんだろうけど )

「あ、おかえり！A！」
「ただいま、レビィ」
「もう中見た？」
「ううん、まだ。…先にマスターに会いたいんだけど、居る？」
「居るよー、彼処！」

新聞を閉じた時、声を掛けられて其方に視線を向ける。其処には、にこにこと楽しそうなレビィの姿があった。否、彼女だけではなく…皆がファントムの件を乗り越えたかのように楽しそうで。

「ジュビア、マスターと話して来るけど」
「あ、ジュビアも行きます！」

後で案内してあげるね！と笑顔で言ってくれた彼女にお礼を言って、グレイのフィギュアを買ったらしいジュビアとふたり、マスターとミラの元へ。事情を説明すれば、マスターは快く受け入れてくれた。

「あ、あの…許しを得たばかりのジュビアがこんな事をいうのも迷惑かもしれませんが…ガジルくんの事で…」
「ナツと同じ滅竜魔導士の男じゃったな。あ奴はどうしておる？」
「ファントムが解散してそれぞれの道を歩んでるとは思うんですが…ガジルくんは孤独を好む人なので、今も多分。…ジュビアとしては、少し心配なんですけど」

マスターの許可が降りて、スタンプを押しましょうとミラが声を掛けた所で、少し顔を俯かせたジュビア。思わず小首を傾げていれば、言いにくそうに口を開いた。

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