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第13話:決着 ( 1 / 3 ) 第三者視点 ページ21

「小賢しい!!流星!!!この速さには着いてこれまい!!」

流星で、落ちた分、上へと上がるジェラール。然し、落ちて行く魔水晶の欠片を巧みに使い、ナツは一気に蹴り上げるとジェラールの腹部へと拳で殴りつけた。

「バ……バカな!!オレは負けられない!!自由の国を作るのだ!! 痛みと恐怖の中でゼレフはオレに囁いた。真の自由が欲しいかと!!そうさ…ゼレフはオレにしか感じる事が出来ない!!オレは選ばれし者だ!!オレがゼレフと共に真の自由国家を作るのだ!!」
「それは人の自由を奪って作るものなのかァーーー!!!」
「世界を変えようとする意志だけが歴史を動かす事が出来る!!貴様等には何故、それが分からんのだァ!!!」

煉獄砕破(アビスブレイク)!? 塔ごと消滅させるつもりか!!」

上空で素早く手を動かしたかと思えば、現れた魔法陣。それはジュピターを壊されたファントムが新たに発動させようとしていた魔法と同じ。勿論…あの時に比べれば威力は低いだろうが、それでも此処に居る人間を、否…塔を消滅させる位は簡単だろう。

「また8年…いや、今度は5年で完成させてみせる……ゼレフ、待っていろ。……!!!」

その時、苦痛に歪んだジェラールの顔。一瞬の緩みからか、魔法陣が消える。それはエルザの刃と、Aの拳がしっかりと届いてた事の証明だった。

「お前は自由になんかなれねえ!!!亡霊に縛られてる奴に自由なんかねえんだよ!!!自分を解放しろォォ!!!ジェラァアァァアァァル!!!!!」

再び炎を纏い、ジェラールに全魔力と拳をぶつけたナツ。その衝撃は凄まじいもので、それこそ塔全体を揺るがす程。

「 ( これがナツの真の力…これが滅竜魔導士!!! )」

そして魔水晶に埋もれるよう倒れるジェラールと、立っているナツ。それはナツの勝利を意味していて。── エルザの8年に渡る戦いが終わりを告げた。皆に本当の自由が訪れた瞬間だった。

「ナツ!!……お前は本当に凄い奴だ。Aもありがとう」
「…いや、私は何も」

膝から崩れ落ちたナツを倒れる寸前にエルザが駆け寄って抱き締める。その光景にAが安堵したのも束の間、聞こえて来る凄まじい音。それはこの塔が壊れて行く音で。

「走れるか!?」
「何とか…」

これが座り込んで居たのなら立つのがやっとだっただろう。彼女は怒りに任せて立ち上がっていて良かったと思いながら、ナツを背負ってこの場から離れるエルザの後を追った。




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ムーン(プロフ) - とてもこの作品が好きです!更新頑張ってください! (2019年10月2日 23時) (レス) id: dbcb69aa60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗葉 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/F0OOQB  
作成日時:2019年6月25日 16時

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