元、player 【undertaleAU】 (ページ10)

今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:2,038 hit

5：根暗少女は見届ける。ページ10

Nimに別れを告げ、森を出ると、しかし未だ戦闘は続いていた。

「いつまでやってるのよ……」

付近には矢が刺さり、goopが飛び散っている。

血のような液体も見受けられる。

しかし、疲労が限界に達したのだろう、ドリームが片膝を着いた時、ナイトメアは彼を触手で吹き飛ばした。

「……もう、いいでしょう？」

「アヤカ……ちゃん」

「貴方は敗け、彼が勝った。それが事実よ」
「……で、私を部下にするんでしょ。だったら早く連れて行って。遅いのは好きじゃない」

「気が早いやつだな」

「今そう言ったでしょ」
「ドリーム、貴方は敗けたの。金輪際私の所有権を主張するような真似はしないで」

彼が敗けた時点で、私はナイトメアの忠実な部下なのだから。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「……お前は良かったのか？」

「何が」

「あいつの所へ行かなくて」

「別に」
「私は弱い人が嫌いだから」

「heh、それなら俺は強いってことだ」
「強えー奴認定ありがとよ」

「……貴方、礼が言えたのね。意外」

「皮肉という言葉を知らんのか」

「嫌味なら知ってるわよ」

「……」

彼はダメだこりゃと言わんばかりにそっぽを向き、しばらく会話が途絶えた。

「……このAUを本拠点にするの？」

「まあ、そんなところだ」

「……私以外に部下は？」

「まだ居ない」
「これから作るかも未定だがな」

「……もし作るなら、強い人で頼むわよ」
「……まずは、Errortaleから引っこ抜いてきたら」

「Error!sansか。あいつはAUの破壊に丁度いい」

「……もしくは、ソウルレスの守護者でもいいけど」
「彼は……いえ、何でもないわ」

感情の為なら……AU破壊でもするだろう。
実際、Underverseではそれと近いことをしていたし…

「……一応視野に入れておく」

「そう」
「あとは……そうね、『継続組』かしら」

「あ？」
「何だ、そりゃ」

「……まだこの時点では存在しないAU？」
「Dusttale、Killertale(Something 𝗇𝖾𝗐)、そしてHorrortale。これらは私達の世界で『継続組』と呼ばれていたわ」

「……」

「本家……Undertaleの後の世界だから、継続組」

「……成程」
「……それと、お前の名前を改めた方がいいかもな」

「……そうね、アヤカは……この世界の名前とは、少し違う」

「……ライア」

「ライア？……まあ、悪くは無いわね」

「bossが与えた名前に文句言うなよ」

「文句は言ってないでしょう」
「貴方のネーミングセンスが意外だっただけよ」

「そーかい」